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石岡市が総事業費18億4900万円で市民会館を建て替えへ
2019-11-19
石岡市はこのほど、市民会館の個別施設計画案を取りまとめた。耐震性能がなく、老朽化も著しいことから来年3月31日に閉館し、公有地に新施設を建設する方針。その際、他の文化施設との複合施設として整備する可能性が高い。来年度から2カ年で基礎調査に取り掛かり、2022年度に基本・実施設計を策定。23・24年度に工事を行う。概算の総事業費は18億4852万円を見込む。
市民会館(総社1-2-5)は1967年築で、大ホール(最大968人)のあるオーデトリアム棟(RC造、地上3階・地下1階、延べ3135・50㎡)と、会議室などがある管理棟(RC造、地上2階・地下1階・塔屋1階、延べ1485・8㎡)で構成。
2013年度に実施した耐震診断では、オーデトリアム棟のIs値が0・41で、耐震性能が確保されていないことが判明。また14年度に行った建物総合評価では、耐震安全性が確保されておらず、老朽化が進行している「パターンⅠ」に分類された。
具体的には、建物外部・内部・避難誘導施設で要是正13カ所、うち既存不適格との判定が7カ所あった。空調設備は機器基盤や部品が廃盤となっている。
そのほか周辺道路が狭隘でイベント時には渋滞が頻発することや、国指定史跡の「常陸国府跡」や「常陸府中城跡」であることから、現在地でなく他の公有地に建て替える考え。
現時点での主な大規模公有地としては、石岡イベント広場(若宮3-1-1)や、石岡駅東側の鹿島鉄道跡地(石岡1-19-56ほか)があげられる。
20・21年度に基礎調査(候補地および敷地条件等・整備手法・事業手法〔民間活用〕・基本構想)、22年度に基本・実施設計、23・24年度に建設工事に取り掛かる。
【現在の市民会館】
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