業界記事

八千代エンジニヤに/庁舎整備アドバイザリー/募集要項や要求水準など/八千代市

2019-11-19

 八千代市は18日、庁舎整備事業支援アドバイザリー業務委託の公募型プロポーザル選定結果を公表した。契約候補者に選ばれたのは八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区新田町1-1)で、契約に向けて手続きを進める。参加者は1者だった。
 実施設計分割型のデザインビルド(スプリットデザインビルド、SDB)方式を前提として実施設計と施工を一括して発注するにあたり、事業の業務分担や事業者選定基準、事業契約内容などの検討のほか、庁舎完成後の維持管理コストの削減等に関する支援業務を委託する。履行期間は2020年12月28日まで。提案上限額(消費税を含む)を1903万円(19年度517万円、20年度1386万円)としてプロポーザルを実施した。
 19年度の業務内容は、「事業実施に向けた調査・検討支援」として、①SDB方式の採用に伴う、業務分担・リスク分担の整理②民間事業者参入可能性調査③事業実施に向けた事業者選定方法の調査。
 20年度の業務内容は、「事業者選定手続き及び事業契約締結に関する支援」として、①募集要項、事業者選定基準の作成②契約条件の整理、契約書案の作成③事業者選定委員会開催支援(5回程度、議事録の作成を含む)。また、「設計・維持管理に関する事項」として、①要求水準書の作成(要求水準書における設計仕様等は基本設計業者が作成)②要求水準の維持管理等費用面からの精査、長期修繕計画の作成③事業者提案に係る維持管理等費用面からの精査。
 このほか19、20年度共通の各種委員会開催支援として、①市庁舎整備検討委員会(庁内部長級委員13人程度、2回程度の出席を想定、議事録の作成は事務局で行う)②市庁舎整備検討部会(①の下部組織、庁内課長級委員15人程度、2回程度の出席を想定、議事録の作成は事務局で行う)③その他必要な業務。
 実施設計分割型のデザインビルド方式は、実施設計のうち意匠設計と総合調整を基本設計事業者に委託するとともに、設備・構造の実施設計と施工を建設事業者に発注する方式。基本設計は梓設計(東京都品川区東品川2-1-11)に委託しており、基本設計の履行期限は20年3月31日。
 新庁舎の建設場所は既存庁舎(大和田新田312-5)敷地内で、敷地面積は2万5153㎡、都市計画用途地域は第2種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)、第2種高度地区(最高高さ20m)。
 新庁舎整備の基本理念は、①市民の安心・安全を支える庁舎②市民サービスの向上を目指した庁舎③市民に開かれた庁舎④人や環境に優しい庁舎⑤効率的・機能的で経済性に優れた庁舎。
 新庁舎の形状は、既存庁舎との連携を図りながら、メインストリートとなる新川大橋通りに対しても顔を向ける「八の字型」とし、規模は、現庁舎に無かった市民利用・協働スペースを含めて、現時点でS造5階建て(基礎免震)、延べ約1万8500㎡を想定。また、庁舎以外に倉庫棟を平屋建て、延べ約800㎡で計画。
 低層階は来庁者の利便性に配慮し、市民等の利用頻度が高い窓口機能、市政情報等の情報発信機能等を配置し、市民利用とも連携。中層階には低層階の次に利用者が多い部署を配置するとともに、セキュリティ面の配慮が必要な部署や災害時の指揮系統の中心となる防災機能を可能な限り独立したフロアに配置。さらに議会機能は独立性を確保するため、行政関連部署との動線が交わらないよう配慮し高層階へ配置する。概算事業費は、基本計画策定段階で約118億3400万円を見込む。

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