業界記事

県公共事業評価委員会、道路・街路4件の継続承認、安塚雀宮線、祖母井中央通りなど

2019-09-14

 今年度第1回県公共事業評価委員会が13日、県公館で開かれ、県土整備部所管の道路・街路事業4件の再評価を審議した。道路事業は一般県道安塚雀宮線雀宮工区(宇都宮市)、街路事業は都市計画道路3・4・502号祖母井中央通り祖母井工区(芳賀町)、3・4・1号前橋水戸線外1路線高砂町Ⅰ工区(佐野市)、3・4・20号平町東町線外2路線下今市工区(日光市)。4件とも事業を継続する県の対応方針を了承した。
 安塚雀宮線雀宮工区は、国道4号交差部から新川を横断する東田橋までの約500mが事業区間。屈曲して歩道がない総幅員6・5mの現道を14m(車道3m×2、路肩0・5m×2、自転車歩行者道3・5m×2)に拡幅している。
 事業着手は2010年度。用地取得の状況を踏まえ、20年度としていた事業期間を22年度に変更。全体事業費を9億円から12億円(うち用地補償費10億円)に見直した。今年度末の事業進捗率見込みは79%(用地取得87%)。用地取得が進み、代替案の立案が困難なことから現計画で事業を継続する。
 コスト縮減方策として東田橋は全面架け替えではなく拡幅部にボックスカルバートを継ぎ足し、鋼製高欄も既存部材を再利用。側溝を無蓋化して維持管理費も縮減する。
 祖母井中央通り祖母井工区(主要地方道真岡那須烏山線)は芳賀東小学校北側の約600mが事業区間。中心市街地の道路で通学路ながら歩道が狭く、全幅17m(車道3m×2、自転車専用通行帯1・5m×2、歩道4m×2)に拡幅する事業を13年度から進めている。
 事業期間を24年度まで5年延長し、全体事業費を18億円から22億円に見直した。今年度末の事業進捗率見込みは77%(用地取得77%)。18年度に320mが供用し、今年度に110mの工事に着手。用地取得も進み、土地区画整理事業と一体的な整備を進めていることから現計画で事業を継続する。
 前橋水戸線外1路線高砂町Ⅰ(主要地方道桐生岩舟線)は佐野市役所前の約300mが事業区間。南側に歩道がなく、路肩の中央や自歩道に電柱があったことから道路を拡幅。両側への歩道整備と無電柱化を進めている。整備前の幅員は14・5m。計画幅員は18m(車道3m×2、中央帯2・5m、自転車専用通行帯1・5m×2、歩道3・25m×2)。
 事業着手は15年度。事業期間を22年度まで3年延長するとともに、全体事業費を11億6000万円に変更。北側の歩道整備は概成しており、南側も用地取得個所から順次工事を推進。今年度末の事業進捗率見込みは70%(用地取得75%)。電線類地中化にあたり、既存ストック活用方式を採用して共同溝設備費用を削減している。
 平町東町線外2路線下今市工区は、東武下今市駅前の延長620mが事業区間。計画幅員は20m。
 市中心市街地活性化基本計画に基づく事業との一体的な整備で、用地取得も7割に到達。期間を25年度まで延長して事業を継続する。全体事業費は27億3000万円(前回25億円)に見直した。
 今回の公共事業評価委員会から審議の効率化を図る見直しを実施。再評価では事業計画(事業目的や整備手法)に変更がなく、推定便益と推定事業費の変更が前後10%以内の案件は一括で審議。一括以外の案件は従来通り個別に審議する。
 費用便益分析(B/C)も大幅な変更項目がない場合は省略。流域下水道事業は処理施設増設など新たな機能付加がない維持管理(更新)業務期間は審議対象から除外する。

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