業界記事

基本計画で再度プロポ/地域コミュニティゾーン/市川市 前回が契約に至らず

2019-09-10

 市川市行徳支所臨海整備課は9日、地域コミュニティゾーン基本計画策定業務の公募型プロポーザルについて再公告した。前回実施したプロポーザルで受託候補者、受託候補次席者に選ばれた2者との協議が整わず、いずれも契約に至らなかったため。参加資格要件、企画提案のテーマ数を緩和し、再度プロポーザルを実施する。今月12日に説明会を開催するとともに、同19日に参加申請書類の提出を締め切り、同25日に資格審査結果を通知。同26日から10月3日まで企画提案書を受け付け、10月11日のプレゼンテーションを経て同21日に結果を通知する。
 地域コミュニティゾーン(下妙典861-5他)の実現化方策について基本的な検討を行い、施設配置や外部との連続性及び地区の造成、道路、水路等、同ゾーン全域の基本計画を作成するとともに、造成に関する基本設計を行う。委託期間は契約日の翌日から2020年3月19日まで。提案限度額(消費税を含む)は1425万6000円。
 参加資格は、過去10年以内に公共施設(都市公園もしくは子どもが利用する施設)の整備に係る基本計画または基本設計作成業務を元請として受託した実績(発注者は官民を問わない、共同企業体としての実績は含まない)を有すること等。企画提案を求めるテーマは、①土地利用計画について②こども施設の施設計画について。
 基本計画対象地区の面積は、下妙典861-5ほかの約3・3ha。区域外との接続(江戸川スーパー堤防、市道8133号及び水路、江戸川第一終末処理場、工事用車両通路、一般車両通路)の検討を含む。
 現況は妙典少年野球場として利用されているが、少年野球場のほか新たに保育園、児童発達支援センター、子ども施設、公園、池等の整備を想定。保育園、児童発達支援センター、こども施設については民設民営方式での整備を予定していることから、市が実施した市場調査の結果も踏まえて施設配置計画を検討する。
 業務内容は、①計画準備②基本計画の方針の整理③基本計画の作成(全体計画、個別施設計画)④保育園、児童発達支援センター及びこども施設の造成設計等。
 全体の土地利用としては、当該地の起伏を生かしながら、保育園と児童発達支援センター、こども施設の一体的な活用や、公園施設、池、少年野球場、こども施設など各エリアの連続性も考慮する。
 保育園と児童発達支援センターは相互交流を可能とし、保育園は妙典地区における待機児童の解消を図るとともに、周辺施設と一体となって子どもたちが健やかに成長するための施設整備を行う。児童発達センターは運動や軽度のスポーツを通じた発達支援を提供。敷地面積は保育園、児童発達支援センター合わせて3000㎡程度とする。
 こども施設は、こどもの運動機能の向上と健やかな発達のため、創造性を生かした多種多様な体験ができる場を創造する。子どもたちが楽しく活動したり、NPOとの連携により、多様な体験ができる施設。また、地域交流や国際交流など、体験学習を通じて様々な人々が楽しめる場とする。敷地面積は8000㎡程度。
 公園(少年野球場を含む)は、楽しく憩える緑の拠点となる公園。地域コミュニティを育て、地域の防災機能を確保し、地域の個性をつくり、緩衝空間としての機能を有する。また、野球を通じて心身の健やかな発達とコミュニケーション能力、他人に対する思いやりを育成する。
 池は、コミュニティゾーン内の雨水流出抑制機能を持つとともに、ゾーン内に潤いを与える水辺空間の形成を図る。地区全体の造成計画と整合を図るほか、容量の不足が見込まれることから、保育園・児童発達支援センター・こども施設については別途、雨水貯留施設の検討が必要。
 前回の基本計画プロポーザルでは2者が提案を行い、八千代エンジニヤリングを受託候補者、環境デザイン研究所を次席候補者に選定した。
 また、市は先月20日に開札した入札で、地域コミュニティゾーンのうち、少年野球場や公園、池など2・2haを対象にした公園基本設計、雨水管渠実施設計、地質調査等を実施したが、入札参加者の辞退で不調に終わっている。

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