業界記事

芸術館に60億円を投入/市民情報プラザも

2005-07-14

 取手市は、地域再生計画「取手〝芸術の杜〟創造プロジェクト」として、今年度から5か年で取手駅周辺の再生整備を構想している。主要事業として、取手駅北土地区画整理事業(約6・5ha)で都市基盤の整備を進めるとともに、西口北側区域を中核3街区(A~C街区)に位置づけ、B街区に「芸術館」、C街区に「(仮)市民情報プラザ」を建設する。芸術館は延べ2万4000㎡で建設費60億円、市民情報プラザは14階地下2階建て延べ2万5000㎡で建設費42億円。A街区には、西口地区の象徴となる商業・業務機能、住宅機能の配置を検討する。その他、駅東西を結ぶ「自由通路」や「西口歩行者デッキ」も整備。今後、芸術館や市民情報プラザは今年度に基本計画を策定し、来年度に民間都市開発事業として建築に係る提案を民間から募集して実施計画を策定する。
 取手市では、取手駅北土地区画整理事業区域で計画していた「PFI事業による駐車場ビル建設事業」を昨年9月に白紙撤回したため、市内部で駅周辺再生本部を組織し、取手駅周辺再生計画の立案と常磐線・常総線沿線の活性化策を検討してきた。
 その中で、取手駅周辺地区を「芸術・文化、商業・業務、情報、行政等の都市機能が集積・融合する〝芸術の杜〟」として再創する今回のプロジェクトを構想。
 東京芸術大学や地元企業などと連携する産学民官事業として、接続可能な「芸術・文化展開方策の検討」を進め、芸術・文化活動や市民の生涯学習活動の拠点となる中核施設の整備を計画した。
 また、駅東西の一体性を確保し、安全・安心・快適に回遊できる歩行環境を確保するため、東西自由通路と西口歩行者デッキの延伸化を行う。
 具体的には、駅西口北側区域をプロジェクトの中核となる3街区(A街区~C街区)に分割。
 B街区には、東京芸術大学との連携によって、400~500人の集客能力を持つ音楽ホール(約3000㎡)、絵画や彫刻、写真等の美術作品の展示ホール(約2500㎡)、駐車場(約5000㎡)を備えた「芸術館」をコア施設として配置。今後の事業手法等の検討にあわせてマンション(約1万8500㎡)の配置も検討する。
 C街区には、(仮)市民情報プラザ(地上14階地下2階建て延べ2万5000㎡)の建設を予定。ITツールを活用した図書館(2450㎡)をコアとして、市役所やその他の公的機関、電気通信、郵便などの市民サービス窓口施設(1350㎡)、さらには健康関連施設(500㎡)、ガレリア(1900㎡)などの吹き抜け商業モールを配置する。
 また6階から上には、小規模事務所機能を備えたSOHO型住宅や高齢者向け住宅(9500㎡)を置く。
 A街区については、関係権利者等による建築物の共同化により、西口地区の象徴となる商業・業務機能や住宅機能の配置を目標に検討を進める。
 事業手法の選定では、B街区・C街区を一体的かつ継続的に整備し、当該地区の不動産価値を生かしつつ中心市街地の活性化に寄与する施設整備手法を検討するため、床面積の「等価交換」方式を基本とした「民間都市開発事業」を導入。
 概算事業費は、今後の事業手法の選択や民間都市開発事業者の選択、国の支援策の導入等により詳細検討が必要だが、おおよその建設費として芸術館は60億円、(仮)市民情報プラザは42億円を試算している。
 事業の選択・推進にあたっては、国県などとの協議を踏まえ、まちづくり交付金、まち再生総合支援事業等の活用を図っていく。
 現段階のスケジュールによると、芸術館や(仮)市民情報プラザについては、今年度に基本計画の策定を進め、18年度に民間都市開発事業として、建築に係る提案を民間から募集して実施計画をまとめる。
 自由通路の整備では、今年度に促進プロジェクトチームの編成と整備計画(基本設計)を策定する。西口歩行者デッキの延伸整備でも基本設計を策定し、それぞれ来年度に詳細設計を行う。
 工事は、都市計画等の関連手続きを踏まえ、芸術館、市民情報プラザ、自由通路、西口歩行者デッキのいずれも19年度からを計画している。

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