業界記事

バイオマスの熱利用/ハウス、クロレラなど

2005-07-13

 旧秩父市が策定した「バイオマス・コジェネ施設整備事業調査報告書」における、熱利用方策の検討については、バイオハウス、クロレラ培養、足湯の3方法を掲げ、想定する施設規模や、活用方法などを検討している。設置した場合、いずれも研究的な要素が強いことなどから、市が運営主体となるとしている。
 電熱併給施設として計画される、木質系バイオマス発電施設では、電力は下水道センターで利用するなど。熱利用については、「森林再生システム」「バイオマスエネルギー生産・供給事業」「バイオマスエネルギー需要側産業の振興と雇用創出」「地域で展開できる新規の生産物・製品の研究開発」などのデモンストレーションとして検討。地域の気象条件を考慮し、3つの利用計画を策定している。
 なお、熱利用施設への供給は、温水を土中埋め込み保温配管で送水。配管長約50m。
 3利用計画の概要は、次のとおり。
【バイオハウス】
 「エネルギー変換システム」からの排熱を利用し熱帯・南方系の植物などを栽培。初期は、見せるための植物栽培により、木質系バイオマスエネルギーの利用をPRするデモンストレーションの意味合いが強い。さらに、新たな特産農産物の栽培など、新たな農業振興を目指す。
 ハウスの計画規模は、延長40m×幅20m×高さ5m。構造は、研究開発用として、耐久性などで優れる強化ガラス製を予定。
 形状は、両屋根型の一種、フェンロー型(連棟)。1棟の間口が狭く、屋根勾配が緩い、構造部材が細く光環境に優れるなどの特徴。1棟の間口は3・6mで、12棟つなげる計画。
 栽培作物の検討では、ドラゴンフルーツ、スターフルーツ、バナナ、胡蝶蘭などを対象とした。
【クロレラ培養】
 クロレラを利用して地域振興に資する施設や憩いの場としての活用や特産品の研究開発、さらに農産物の肥料、畜産飼料、下水道汚泥を土壌改良材として活用する研究開発などを行う。初期段階は、PRするためのデモンストレーションから始め、特産品などの研究開発につなげる。
 クロレラ培養施設の概要は、延長34m×幅3m×深さ0・1mの水槽および夜間に10立方mを格納する格納槽(地下)。表面積は、100㎡(容量10立方m)×3槽で構成。培養液は日中、格納槽からブロワ-により培養槽に出て循環し、格納槽へ流れ落ちる。
 クロレラの利用方法は、特産品としてクロレラ卵、うどん、そば、清酒、ワイン、牛乳、クロレラ飲料など。さらに、培養液を直接散布する農産物肥料、畜産飼料、土壌改良材。
【足湯】
 荒川のたもとで、新たな観光資源として、札所巡礼者や研究視察者などへ、癒しや療養を提供。初期段階は、デモンストレーションとしてPR的な利用とし、札所巡りなどと連携し、新たな名所として利用促進、波及効果を目指す。
 計画規模は、延長8m×幅1m×深さ0・5m×3槽で、12立方m。通常は熱交換、給水は温水および水道水。腰掛けスペースを設け、屋根を架ける。
 運営方法については、サービス提供を主とし、PR的観光施策としていくことから、市が主体とする。

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