業界記事

日光土木、9月までに改良、調整池など6件、年明けも改良2件、舗装4件、119号水無BP12件発注

2019-07-18

 県日光土木事務所は、一般国道119号水無バイパス(日光市水無~森友)で道路改良など今年度は工事12件を発注する。区間東側の整備を推進し、上半期中に道路改良4件、調整池1件、道路排水工1件を発注。調整池は東端のバイパスと現道の分岐点に設置する。年明け以降には道路改良2件、舗装4件の発注を予定。いずれも指名競争入札。このほか年度内に標識や照明工事の発注も視野に入れ準備を進めていく。
 水無バイパスは2013年に開通した大沢工区と市道瀬川森友線を結ぶ延長約2900m。全区間新設で杉並木の現道北側を通るルート。市道森友芹沼線や瀬川森友線など区間西側の工事が進んでいる。
 9月までに発注する道路改良工事は延長180mが2件、145mが1件、140mが1件。いずれも工期は9カ月。
 調整池はバイパスと現道、一般県道大桑大沢線に囲まれる。今年度に築造する調整池の容量は1900㌧。面積は上面1200平方m、下面700平方m、深さ2mを予定。
 段階施工で将来は現道側を拡大。容量4300㌧とする計画。底面は土、法面はブロック積み構造。バイパスと県道側をブロック積み、現道側は将来の整備に対応するため土羽とする。開通後、杉並木側に接続している現道は調整池の管理用道路として改良する予定。
 道路排水施設は調整池の流入部と流出部を整備。工事延長は約140m。調整池の放流先は普通河川。調整池、道路排水施設とも工期約9カ月を見込んでいる。
 年明け以降に発注する改良工事2件はそれぞれ延長約140m。工期は約9カ月。舗装工事は延長550mの2件と600mの2件の発注を予定している。
 全幅は13・5m(車道部6・5m)、両側に2・5mの歩道を設置する。道路詳細設計は富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)、シー・アイ・エス(同)が担当した。
 県は13年度から国庫交付金を導入し事業に着手。用地取得率は約95%。今後も用地取得を推進しながら21年度の完成を目指し工事を進めていく。総事業費は約25億円。
 水無バイパスが整備されると、大沢地区から市道瀬川森友線、一般県道だいや川公園線を経て日光杉並木を迂回する幹線道路が完成。
 また、国道121号板橋バイパスなどに連絡。世界遺産などがある日光・鬼怒川観光圏への交通アクセスが向上する。
 現道は歩道がなく、バイパスの整備により車や歩行者、自転車の通行の安全性が確保されるほか、杉並木の倒木や枯れ枝落下による通行止めなど道路管理上のリスクが解消。
 特別天然記念物・特別史跡に指定され、第3次保全管理計画の策定が進められている杉並木の樹勢回復や保全、街道復元を含めた活用にも貢献する。

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