業界記事

週休2日の環境整備へ日建連と北陸地整と意見交換

2019-06-12

 日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)と北陸地方整備局、新潟県、富山県、石川県、NEXCO東日本など発注者との意見交換会が10日に新潟市のホテルオークラ新潟で開かれた。週休2日の環境整備を要望した連合会に対し、北陸地整では適切な工期の設定や工程情報共有に発注者指定方式により発注する週休2日対象工事で、入札公告時に条件明示チェックリストと工事工程表の開示に取り組むことを説明した。
 担い手確保、魅力ある建設業を目指して週休2日実現のための環境整備などをテーマに意見交換が行われ、連合会側は事例を交えて現状を説明。適切な工期の設定や工程情報の共有に条件明示の徹底を訴えた。
 北陸地整では本年度に発注者指定型で発注する週休2日対象工事で、入札公告時に工事設計審査・施工条件検討部会で確認した条件明示チェックリストと工事工程表を見積参考資料として開示する方針を示した。発注者指定方式は比較的規模の大きい一般土木や橋梁上部工で50件程度の発注を予定している。500件程度の発注を見込む受注者希望方式の工事については、契約後、週休2日の取り組みを希望した場合に工程調整部会で配布する考え。
 条件明示チェックリストの開示により、影響を受ける工事の有無、関連機関との協議状況等のほか、用地、安全対策、工事支障物等の施工条件の確認が可能で、適切な工期設定や円滑な施工の推進が期待される。
 北陸地整では2018年度から発注者側の工程表を提示し、共有を進めているが、3月に開かれた日建連北陸支部(芦田徹也支部長)との意見交換で公告時の提示を求める意見が出されていた。
 北陸地整の吉岡幹夫局長は「休日、給与、希望の新3Kの実現が不可欠であり、特に重要なのが休日。週休2日を当たり前にするため適切な工期を設定するなど、我々自身も意識を変える。各県、市町村、関係機関と足並みをそろえながら新3Kの実現を進めていく」とし、竹中康一土木本部副本部長は「将来の担い手確保に取り組む気運が着実に高まっている。働き方改革、生産性向上のさらなる促進に向け、良好なパートナーシップのもと、社会資本の戦略的な整備に努めるとともに国民の安全安心な生活や国の経済成長に貢献する」と語った。

【写真=担い手確保え課題共有】

一覧へ戻る

14日間無料トライアルのお申し込みはこちら14日間無料トライアルのお申し込みはこちら
03-3823-6006【平日】10時~18時
エリアカテゴリー
業種で探す
土木
建築
電気
管設備
業務委託
その他
発注機関で探す
国(関東)・法人・民間など
茨城
栃木
群馬
埼玉
千葉
東京
神奈川
新潟
山梨
長野