業界記事

田富小の老朽化進む 今後改修など計画

2019-05-08

 中央市の小中学校施設長寿命化計画によると、田富小の校舎・体育館の老朽化が著しく改修または改築が必要な状況。現在は豊富小校舎の改築のほか田富北小の移転などリニア新幹線整備に伴う大型事業が進んでいるため市は、それらが完了した後、あらためて整備に向けた計画を立てるとしている。
 田富小の普通教室棟は1974年に建設され、99年に耐震・大規模改修、2011年に空調の改修を実施した。RC造3階建てで延床面積は2602㎡。調査の結果、屋根・屋上、電気・機械設備については、広範囲に劣化していることを示す「C」評価。外壁・内装においては、早急に対応する必要がある「D」評価。施設の健全度は100点満点中20点と市内小中学校の校舎では最も低い結果となった。上空から建物を見ると、同棟の南にある特別教室棟に比べ屋根が著しく劣化しているのが分かる。
 同校の体育館についても築37年と老朽化が進んでおり、内装についてはD評価。健全度は体育館の中では最も低い38点だった。同計画では同校の校舎・体育館共に23年度以降に改修または改築を予定している。市教育総務課は「(整備の)優先順位は付けてあるが、今後の児童数の推移などを見極めながら実施するか検討していく」と、詳しい整備計画は今進めているリニア関連の事業が終わった後に検討する考えを示した。
 学校の設備の整備状況をみると、普通教室へのエアコンの設置率は96%とほぼ設置済み。特別教室については室温が上がるコンピューター教室のほか図書室などに設置されている。トイレの洋式化率については全体で53%と半数にとどまる。一般家庭で洋式化が進んだこともあり和式を嫌う子ども多いため、さらなる整備が求められる。

【写真=奥が普通教室棟。屋根の劣化が目立つ】

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