業界記事

9月議会案件で本体工/2か年52億円の継続費設定/流山市 新設小学校建設

2019-03-13

 流山市は、2019年度当初予算で総額52億円の継続費(校舎等建設工事、工事監理委託)を設定し、19年度から2か年で新設小学校の建設を進める計画でいる。現在、9月末を工期として敷地造成工事が進められており、日本設計(東京都新宿区西新宿2-1-1)に委託して進めている実施設計の完了を待って、9月議会承認案件として本体工事を発注する予定。
 新設小学校の建設地は大畔地先。開発面積は2万4087・74㎡で、そのうち敷地面積(学校用地)は2万1152・93㎡。つくばエクスプレス沿線整備に伴う、おおたかの森駅周辺小学校の児童数の急増に対応するため建設する。
 児童推計に合わせた無駄の少ない適切な規模の校舎とするため、工事は2期に分けて行う。また、温かみの感じられる校舎となるよう、スギやマテバシイなど千葉県産を中心とする木材を使用した木質空間・木造校舎とし、児童の学習・生活の場にふさわしい豊かな環境を整えるとともに、地域コミュニティ形成の場ともなるよう配慮する。
 構造は、北棟1・2、南棟1・2、それに体育館を木造とし、木造部分と木造部分をつなぐ接続棟部分はRC造(接続棟1・3・4・6・7)またはS造(接続棟2・5)、プール棟はRC造で計画。階数は地下1階地上3階建て(最高高さ15m)、建築面積約6630㎡、延べ床面積約1万4110㎡。
 このうち19~20年度で建設を進める1期工事では、南棟の一部(南棟1=家庭室、多目的ホール、総合実習室1~4等)を除いた校舎棟及び体育館、プール(給食室と重層化)を建設する。1期工事の規模は建築面積約5830㎡、延べ床面積約1万2060㎡で、21年4月に開校予定。
 開校後、22年度に2期工事となる増築部分ならびに既存棟改修部分の実施設計を行い、22~23年度で増築工事と既存棟改修工事を行い、24年4月に増築部分の供用を開始する予定。増築部分の規模は、建築面積約800㎡、延べ床面積約2050㎡。
 教室部分は、普通教室と多目的室をユニット化したプランとすることで、クラス数の変動に柔軟に対応できるようにする。増築前のクラス数(児童数)は21年度18クラス(584人)、22年度24クラス(752人)、23年度29クラス(923人)と推計。また、増築後の24年度は36クラス(1185人)と推計している。
 新設小学校関連工事としては本年度、昨年11月の入札で関連造成工事を綱木工業、今年2月の入札で敷地造成工事を大栄総建、南側道路築造工事を富田建設工業、北側道路築造工事を中村組に発注している。
 一方、新設小学校の北側道路向かいには新設中学校の建設を計画し、昨年11月に新設小学校と同じ日本設計に随意契約で基本・実施設計(造成設計を含む)を委託。20年9月末を履行期限として設計を進めるほか、19年度は用地交渉の進み具合をみて埋蔵文化財調査にも着手する予定。
 新設中学校は、20年4月ごろから造成工事に入り、同10月ごろに建築着工。外構等を含めて22年3月までに工事を終わらせ、同4月開校を目指す。敷地面積は3万㎡程度、クラス数48学級を想定して設計を委託したが、クラス数に関しては現在進めている基本設計及び19年度からの実施設計で、必要があれば見直す。

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