業界記事

大子町の19年度予算案/新庁舎建設に2カ年21・9億円/普通建設事業費25%増

2019-03-09

 大子町(高梨哲彦町長)の2019年度当初予算案が明らかになった。高梨新町長就任後初の予算編成は、一般会計が14年度に次ぐ過去2番目の規模。普通建設事業費も25・2%の大幅増となった。主要大型事業は新庁舎建設事業で、2カ年継続費21億9322万9000円を設定。設計の見直しを進めながら、20年度の完成を目指して事業を推進する。道路の新設改良には2億4708万2000円を投じ、12路線の改良や舗装修繕を行う。水道事業会計では池田加圧機場の更新工事に1億1760万円を計上した。(2面に主な事業を掲載)

 一般会計は98億4300万円で、前年度比5・8%増。普通建設事業費は同2億9222万2000円増の14億4962万9000円。増額の主な理由は新庁舎建設事業の工事費計上。一方で前年度まで継続的に事業を推進していた子育て支援住宅の建設費は予算化しなかった。
 新庁舎建設事業は、老朽化や狭あい化、耐震性の不足、バリアフリーの不備といった課題がある現庁舎を建て替える。
 現在は設計を担当する㈱遠藤克彦建築研究所(東京都港区)が、コストダウンを目指して設計の見直しを進めている。そのため構造や延べ床面積などは現段階では未定。現段階での計画では、従来の方針どおり20年度内の竣工を目指す。
 19年度当初予算案では工事費や委託費など8億9824万9000円を配分。内訳は工事費8億円、実施設計業務6393万6000円、移転計画策定業務297万円、敷地測量業務269万9000円、工事監理業務1831万2000円、外構工事設計業務988万3000円、事務費等44万9000円。
 道路新設改良事業は、未改良の道路や幅員狭小など危険箇所の見られる生活道路を改良する。町単独で町道206号線の改良や、国補助で町道102号線の通学路整備など。林道開設改良事業では滝沢線(L81・8m)および志那志沢線(L100m)の整備を実施する。橋梁では、中内橋ほか2橋の修繕を行うとともに、JRの跨線橋2橋と下金沢地内の無名橋を点検する。
 また小中学校各所工事では3302万円を予算化。トイレの洋式化やフェンスの設置、空調機の設置工事、傷んだ箇所の修繕など行う。
 池田加圧機場更新工事は、施設の老朽化が進むとともに水道使用量が増加している池田地区の配水池更新に合わせて移設し、更新する。配水池の更新は20年度に実施する計画だ。
 新規事業は公衆無線LANの設置。袋田の滝の観瀑施設や役場に整備して利便性を高める。

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