業界記事

本戸前山線等整備へ/「道整備交付金」認定箇所

2005-06-23

 県内の自治体が構想した「地域再生計画」で、今年度から始まった「地域再生基盤強化交付金」の一つである「道整備交付金」を活用する計画3件が、このほど国に認定された。3件を合計した総事業費は140億6430万円。
 認定された計画のうち、「あかるく活力のある笠間稲荷のまち再生計画」は、県・笠間市・友部町・岩間町が合同で計画。
 総事業費は49億1760万円で、17年度から21年度までの計画で、市町村道8路線15・4km、林道1路線2・5kmの整備を進めていく。
 その他、つくば下総地域「都市と農村の交流によるまちづくり」計画は、県・水海道市・つくば市が合同で作成。総事業費59億500万円で、広域農道4・8km、市町村道1・3km、林道0・9kmの整備を計画している。
 もう1件は、県・日立市・常陸太田市が合同で立案した「ひたち海と山の交流ネットワーク計画」。総事業費は32億4620万円で、市道9・7km、林道3・1kmの整備を進める。
 地域再生基盤強化交付金を活用する地域再生計画は、道路という同一分野の複数事業を組み合わせて作成するのが特徴で、認定されると、年度間の事業量の変更や事業間の融通ができる。
 認定された自治体は、計画に基づいてそれぞれの整備を進めていく。
 道整備交付金が認定された地域再生計画3件の概要は次のとおり。
【あかるく活力のある笠間稲荷のまち再生計画】
◆計画の主体=県・笠間市・友部町・岩間町
◆計画の区域=笠間市、友部町、岩間町の全域
◆概要=この地域の課題である救急病院や観光施設へのアクセス強化を図るため、「町道1級12号線」「町道2級10号線」「町道1級3号線」「市道友部池野辺線」「市道笠間小原線」「市道箱田寺崎線」「市道大渕飯田線」「町道岩間八郷線」「林道本戸前山線」を一体的に整備することにより、地域間の効率的な道路ネットワークを構築する。
◆事業期間
 <1>市町道=17~21年度
 <2>林道=20~21年度
◆整備量=市町道15・4km。林道2・5km
◆総事業費=49億1760万円。
◆事業費内訳
 <1>市町道=48億6000万円(うち交付金24億3000万円)
 <2>林道=5760万円(うち交付金1920万円)
◆当該地方公共団体が必要と認める事項
 林道「本戸前山線」の開設。この路線は10年度から開設工事を実施しているが、20年度から舗装工事を実施する予定であるため、19年度までに開設工事を完了させる必要がある。
【ひたち「海」と「山」の交流ネットワーク計画】
◆計画の主体=県・日立市・常陸太田市
◆計画の区域=日立市及び常陸太田市の全域
◆概要=日立市北部地域において「市道友部伊師浜線」を整備することによりJR十王駅より海岸部の国道6号に至るルートを形成し、「ウミウの里づくり」と連携した海辺の魅力ある文化観光拠点づくりを行っている十王町文化観光拠点地区へのアクセスを向上させる。
 日立市南部地域では、「市道19号線」を整備することにより、国道6号や常磐道及び山側の常陸太田地区から日立おさかなセンターなど日立市臨海部へのアクセスの向上を図り、地域の交流を促進する。
 常陸太田市南部地域では、旧金砂郷町と常陸太田市を結ぶ「市道0118号線」「市道0120号線」「市道(金)1-4号線」を整備する。
 北部地域では、旧水府村と常陸太田市を結ぶ「市道0101号線(大門工区)」、市道と広域農道をアクセスする「市道0101号線(西河内工区)」の整備を行うことにより、常陸太田市内主要集落や観光施設である里美牧場「プラトーさとみ」や「西金砂そばの郷」及び日立地区への連絡を強化し地域振興や産業の活性化、市民生活の利便性向上及び地域の交流を促進する。
 また、常陸太田市北部地域の林道「堰場飯渕線」の舗装工事を行うことにより森林へのアクセスを容易にし、森林の管理、林業経営の効率化を図る。
◆事業期間
 <1>市道=17~21年度
 <2>林道=20~21年度
◆整備量
 <1>市道=9・7km
 <2>林道=3・1km
◆総事業費=32億4620万円
◆事業費内訳
 <1>市道=31億9400万円(うち交付金15億9700万円)
 <2>林道=5220万円(うち交付金1740万円)
◆地域再生基本方針に基づく支援措置によらない取り組み
 <1>十王町文化観光拠点地区整備事業(日立市、16年度~20年度)
 全国唯一の鵜飼用海鵜の供給地として、海鵜捕獲場を再築し、全国的な文化資産である鵜飼に不可欠な海鵜の捕獲を継続可能にするとともに、海鵜の捕獲ばかりでなく海鵜観察場所としての意味合いも含めて捕獲場を整備することで、国民宿舎「鵜の岬」や市営温泉「鵜来来の湯十王」、海鵜の観覧飼育施設「鵜のパラダイス」など既存施設と連携し「海鵜の里づくり」を進める。
 <2>里美牧場風力発電施設建設事業(常陸太田市、16年度~18年度)
 緑深い山々に囲まれ、自然に育まれた環境づくりを目指している里美地区の里美牧場「プラトーさとみ」敷地内において、環境にやさしい地域づくりのシンボルとして風力発電所を建設し、自然エネルギー展示室とともに自然環境・自然エネルギーなどの学習の場を提供する。
【つくば下総地域「都市と農村の交流によるまちづくり」】
◆計画の主体=県・水海道市・つくば市
◆計画の区域=水海道市、つくば市、坂東市、石下町の全域
◆概要=都市と農村を有機的に結びつけ地域間交流を促進するため、農村部である坂東市借宿集落とつくば市街地を結ぶ「広域農道つくば下総線」「水海道市道1009号線」、筑波山の沼田地区の「林道沼田新田酒寄線」を整備する。
 さらに、道路及び農林道の効率的な整備により、農業振興・農産物の物流効率化を図るとともに、筑波山周辺の森林等へのアクセスを確保し、筑波山梅林への入込者数の増加と下刈・間伐等森林整備を図る。
◆事業期間
 <1>広域農道=17~21年度
 <2>市町道=17~21年度
 <3>林道=17~19年度
◆整備量
 <1>広域農道=4・8km
 <2>市町村道=1・3km
 <3>林道=0・9km
◆総事業費=59億500万円
◆事業費内訳
 <1>広域農道23億3310万円(うち交付金11億6655万円)
 <2>市町道35億円(うち交付金17億5000万円)
 <3>林道=6740万円(うち交付金2022万円)

一覧へ戻る

14日間無料トライアルのお申し込みはこちら14日間無料トライアルのお申し込みはこちら
03-3823-6006【平日】10時~18時
エリアカテゴリー
業種で探す
土木
建築
電気
管設備
業務委託
その他
発注機関で探す
国(関東)・法人・民間など
茨城
栃木
群馬
埼玉
千葉
東京
神奈川
新潟
山梨
長野