業界記事
柳島高架橋下部発注/TX関連で112億円投入/中通川橋の橋脚・橋台も
2005-06-22
県県南都市建設事務所の平成17年度事業計画概要が明らかになった。それによると、当初事業費で112億4000万円を計上。伊奈・谷和原丘陵部地区、島名・福田坪地区、上河原崎・中西地区について、つくばエクスプレスの8月24日開業に向け、沿線整備地区の関連公共施設整備や駅周辺整備、整備地区周辺集落から駅へのアクセス道路の確保、都市軸道路の建設などを進める。具体的には、都市計画道路の街路築造工事、区画整理の一次造成や区画道路築造、沈砂池、切回道路築造、下水道管渠、街路トンネル施設整備、設備整備などを実施する予定だ。主なものでは、仮称・柳島高架橋、仮称・中通川端の下部工などを発注する。
伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業では、鉄道開業に合わせ、みらい平駅周辺の宅地の造成工事や、駅へのアクセス道路となる都市計画道路の集中的な整備などに取り組む。
第1期整備エリア内の宅地(約600画地)については、工事完成に併せ、順次各権利者に対し現地立会の上で仮換地引渡を行う。
この仮換地の使用収益開始に伴い、仮換地指定通知書作成・発送、各種証明書発行、境界杭打設、地耐力調査、法第76条協議、宅地整備に関する意向調査、宅地品質台帳作成、権利者対応などが関連して増加すると見込まれる。
島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業では、万博記念公園駅周辺の宅地の使用収益開始や、駅へのアクセス道路となる主要な都市計画道路を供用開始する。
今年1月から3月に実施した仮換地案の供覧で提出された意見の整理を行い、仮換地を決定。また、用途地域や地区計画等の都市計画変更の手続きを実施する。
鉄道開業後は、早期に建設する街区をはじめ、新都市中央通り線周辺の造成工事や供給処理施設工事を進める。
上河原崎・中西特定土地区画整理事業では、広域幹線道路沿道への大規模商業施設立地誘導に向け、昨年度に計画拠点街区及び共同利用街区を設定した。新たに設定した申し出街区も同時に今年2月から4月に申出を受けており、その結果を踏まえた土地利用計画変更を策定し、換地設計を進める。
また、島名上河原崎線が来年度末に供用開始するため、供用時期に合わせ、周辺の沿道サービス街区の使用収益開始を目標に手続き関係や工事を進める。
このほか、都市軸道路整備事業では、現在の事業化区間約8・4kmについて、市道常総ふれあい道路から県道野田牛久線までの暫定供用開始をする。引き続きトンネル工事、橋梁整備、道路改良等を実施する。
地区別の事業計画概要は次のとおり。
【伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業】
◆事業目的=つくばエクスプレス沿線地域での重要な拠点整備地区の一つとして、伊奈町・谷和原村の顔となる新しい魅力ある街づくりを目指す地区として位置付けられ、公共施設の整備改善に併せ、健全な市街地の形成を図ることを目的としている。
◆事業概要
◇地区面積274・9ha(伊奈町104・1ha、谷和原村170・8ha)
◇総事業費=約781億円
◇施行期間=平成5年度から29年度(清算期間5年を含む)
◇計画人口=1万6000人
◆平成15年度までの進捗状況
◇事業費=約383億6000万円(進捗率約49・1%)
◇仮換地の決定=平成14年10月(平均減歩率40%)、14年12月(廃棄物埋設地)
◇使用収益開始=約5・0ha(約3・4%)鉄道施設区及びその底地、家屋移転対象宅地
◇家屋移転補償=移転済み55戸77棟
◇一次造成工事(計画面積の64%完)、調節池・調整池工事、橋梁工事、下水道工事等
◆平成16年度事業
◇事業費=約62億1000万円(進捗率約57・1%)
◇事業計画変更(第3回)=事業期間の延伸等
◇都市計画の変更=用途地域、地区計画等
◇使用収益開始=約3・8ha(進捗約5・9%)家屋移転対象宅地、202街区等
◇家屋移転補償=移転契約済み22戸27棟
◇造成工事、駅前広場工事、街路築造工事、下水道工事等
◆平成17年度事業予定
◇事業費=約39億8000万円(進捗率約62・2%)
◇使用収益開始=約40ha(進捗約33%)宅地約600画地)
◇公共用地の供用開始等=約56ha
◇家屋移転補償=25戸39棟
◇造成工事、街路築造工事、下水道工事等
【島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業】
◆事業目的=つくばエクスプレスの整備に併せて一体的な街づくりを進めるため、都市基盤整備と良好な住宅・宅地の供給を行うとともに、つくばエクスプレスの整備による交通事情の改善と都市機能集積の促進を図り、新駅を中心とした新たな拠点形成を目的とする。
◆事業概要
◇地区面積=242・9ha
◇総事業費=約650億円
◇施行期間=平成12年度から31年度(清算期間5年含む)
◇計画人口=1万5000人
◆平成15年度までの進捗状況
◇事業費=約47億1000万円(進捗率約7・2%)
◇法定申し出の実施=平成13年2月から4月
◇任意の本申し出の実施=平成14年10月から12月
◇仮換地指定=約4・6%(建付地移転先の暫定仮換地、鉄道施設区)
◇一次造成工事(計画面積の13%)、埋蔵文化財調査、権利調査、環境影響調査等
◆平成16年度事業
◇事業費=約30億9000万円(進捗率約12・0%)
◇事業計画(第1回変更)
◇都市計画変更(用途地域、地区計画)駅周辺
◇仮換地(案)供覧
◇仮換地指定(商業業務、小規模商業)
◇造成工事、街路築造工事、下水道工事、換地設計、埋蔵文化財調査、環境影響追跡調査等
◆平成17年度事業
◇駅周辺使用収益開始
◇仮換地指定(共同住宅区、駅北計画住宅、一般住宅の一部)
◇都市計画変更(用途地域、地区計画)駅周辺以外
◇仮換地(案)に対する意見書の調整から仮換地決定
◇画地確定計算測量
◇新都市中央通り線造成工事、下水道工事、埋蔵文化財調査、環境影響追跡調査等
【上河原崎・中西特定土地区画整理事業】
◆事業目的=つくばエクスプレスの整備に併せて一体的な街づくりを進めるため、都市基盤整備と良好な住宅・宅地の供給を行うとともに、つくばエクスプレスの整備による交通事情の改善と都市機能集積の促進を図り、広域幹線道路を活かした拠点整備を目的とする。
◆事業概要
◇地区面積=168・2ha
◇総事業費=約446億円
◇施行期間=平成12年度から31年度(清算期間5年含む)
◇計画人口=1万1000人
◆平成15年度までの進捗状況
◇事業費=約16億5000万円(進捗率約3・7%)
◇法定申し出の実施:平成13年2月から4月
◇島名上河原崎線築造工事、一次造成工事(計画面積の6%)、埋蔵文化財調査、権利調査、環境影響追跡調査等
◆平成16年度事業
◇事業費=約5億6000万円(進捗率約4・9%)
◇事業計画(第1回変更)計画拠点街区&共同利用街区
◇任意申し出の実施=平成17年2月から4月
◇埋蔵文化財調査、権利調査、環境影響追跡調査等
◆平成17年度事業
◇任意申し出を受けての土地利用計画修正
◇事業計画(第2回変更)に向けた事業構造見直し
◇換地設計、街区確定計算
◇早期建設街区周辺一次造成工事、埋蔵文化財調査、環境影響追跡調査等
【都市軸道路整備事業】主要地方道野田牛久線(都市計画道路守谷・伊奈・谷和原線)
◆事業目的=守谷市・伊奈町・谷和原村のつくばエクスプレス沿線の開発地区を結ぶ幹線道路として計画し、地域間の道路交通の利便性を確保するとともに、つくばエクスプレスを軸とした市街地の形成を支援することを目的とする。
◆事業概要
◇延長=約9・9km
▽道路局所管=8・0km(うち事業化区間6・5km)
▽都市局所管=1・9km(うち事業化区間1・9km)
▽道路規格=4種1級、4車線、幅員30から40m/13m
◇事業費
▽全体=約820億円
▽事業化区間=約620億円(道路局約380億円、都市局約240億円)
◆平成15年度までの進捗状況
◇事業費=410億円(進捗率約64%)
◇用地買収=37・6ha(進捗率約99%)
◇工事=利根川橋梁一体下部工8基(鉄道機構委託)完了
◇守谷トンネル(940m×2本、14工区)8工区完了
◇赤法花高架~小貝川橋梁~下小目高架(1072m)下り線架線完了 ◇軟弱地盤盛土(守谷市大柏、水田部)
◇伊奈谷和原高架下部10基完了
◆平成16年度事業
◇事業費=53億円(累計約454億円、進捗率約73%)
◇用地買収=0・1ha、事業認定(累計約37・7ha・進捗率約99%)
◇工事=百合ケ丘地下横断道、守谷トンネル(940m×2本、14工区)5工区完了にて下り線完了、守谷駅自由通路接続立体歩道施設(205m+170m=375m)、下小目高架および伊奈谷和原高架橋取付擁壁
◆平成17年度事業
◇事業費42億円(累計約498億円、進捗率約80%)街路事業完了
◇用地買収=0・02ha(累計約37・8ha、進捗率100%)
◇工事=守谷トンネル(940m×2本、14工区)上り線完了、守谷駅自由通路接続立体歩道施設(205m+170m=375m)完了、大柏工区改良工、守谷工区舗装工、仮称・柳島高架橋及び仮称・中通川橋梁下部工、※常総ふれあい道路~県道野田牛久線暫定供用(L約2・4km)
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