業界記事

9月に基本構想委託/総事業費は8・3億円/中島航空記念公園建設

2005-06-17

 中島飛行機製作所の創設者、中島知久平氏の顕彰を目的として、太田市押切町(旧尾島町地内)に同氏の遺した邸宅を活用した(仮称)中島航空記念公園の整備を計画している太田市尾島支所企画課は今年度、現在開会している市議会に上程している本予算案に調査委託費として200万円を計上している。早ければ9月頃にも基本構想を委託する考え。今後は、難航している用地交渉のメドが立ち次第、18年度から本格的に事業の進捗を図っていく。18年度に用地及び宅地の購入、基本設計を委託し、工事については19年度を予定している。総事業費は、8億3300万円を試算している。
 中島飛行場は、中島氏が海軍を退役した後、尾島町の生家の近くの養蚕小屋を借り、ここに「飛行機研究所」の看板を掲げたことが始まり。飛行機研究所は尾島町から太田町(現太田市)の金山の麓、大光院に隣接した旧博物館に移り、大正10年には逓信省航空局及び帝国飛行協会から、航空機の設計並びに製作の功労者として表彰を受けるなど、総生産実績は、機体2万5935機、発動機4万6726基に達し、自社での一貫生産を可能とする高い技術力で、太平洋戦争終戦までの間、世界有数の航空機メーカーとして隆盛を誇った。
 今回、この地域の工業化の礎を造った中島知久平氏の顕彰を目的に、氏の遺した邸宅を活用し記念公園として整備するもの。これまで、平成3年度に中島飛行機翁の里整備計画策定委員会が基本計画をCAD計画研究所(高崎市)でまとめた。
 計画では、旧尾島町の名誉町民だった同氏の偉大な功績、思想、人柄を学べ、青少年の啓蒙とともに町の活性化などを目的に立案。これまでに太田市への合併など諸問題等があったため、今年度から調査を開始し、18年度から本格的に事業に入る考え。
 航空記念公園の建設では、昭和2~6年に建設され、老朽化が進んでいる押切地内の敷地面積1万0404㎡にある旧中島邸(W造2階建て、延べ床面積1107㎡)を修復し、航空記念館として利用するほか、その他の周囲を記念公園として整備し、貴重な文化的遺産を保存及び活用する方針。
 また、館内には資料展示室や資料閲覧室、事務室、土産コーナー、食堂及び多目的ホールのほか、実物大の飛行機模型展示室を備える考え。さらに、フライトシミュレーターやラジオコントロール機なども設置する予定。そして、内部にある日本庭園も荒廃していることから復元する。周辺整備については、詳細を今後検討していくが、同館西側畑地4273㎡程度を買収し、駐車場などとして利用していく方針。
 新市建設計画案には、18年度は用地及び邸宅購入、基本設計書作成委託費3億2000万円、19年度は実施設計書作成及び設計管理委託、公園整備事業(公園、記念館、邸宅保存修復)費5億1000万円を計上。総事業費8億3300万円を投入する。

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