業界記事
信濃川下流築堤監理業務で前田建設工業が最優秀に/災害復旧でCM方式を試行
2005-06-17
国交省北陸地方整備局信濃川下流河川事務所は、マネジメント技術活用方式(CM方式)試行案件となる「信濃川下流築堤監理業務」について公募型プロポーザル競技を実施した結果、このほど(株)前田建設工業を最優秀提案者に特定した。業務は7月上旬までに同社と随意契約する見通しだ。今後、信濃川下流部における7・13豪雨の災害復旧等関連事業は同社が施工管理やコスト管理を行い、事業が進められる。
プロポの他の参加者は▽(株)オリエンタルコンサルタンツ▽鹿島(株)▽(株)熊谷組―の3者。
同業務の対象となる7・13豪雨災害に係る直轄河川災害復旧等関連緊急事業は、平成16年度から平成20年度までの5年間で386億円を投入し、築堤を主体とした整備を進めるもの。事業を限られた工期・事業費で進めるにあたり、綿密な施工管理やコスト縮減、事業コスト管理が必要であることから、CM方式を試行導入する。
同事業では、<1>築堤延長が約60km、必要土量が約300万と非常に規模が大きい<2>事業区間全域で築堤工事が多数発生する<3>流用土の供給予定場所が多数にわたり、他機関の工事からの発生土を正確に把握・調整する必要がある<4>土砂の仮置場が限られた場所しか見込めない―などの制約がある。そのため非常に綿密な土量把握と各工事間の施工管理を行う必要があることや築堤、樋門、道路付替等についてコスト縮減を積極的に図り、事業コスト管理を厳密に行う必要があることから、施工管理やコスト縮減提案の実施等をマネジメント業務実施者(CMR)に委託し、的確なコスト管理・工程管理を図る。
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