業界記事

「活性化と変革の好機へ」/個性あるエリアを構築/13万人都市・新桐生市が誕生

2005-06-15


6月13日に桐生市、新里村、黒保根村の1市2村が合併し、新「桐生市」として13万都市が誕生した。当日は、桐生市市民文化会館シルクホールで合併記念式典が執り行われ、新里村と黒保根村の両役場を支所とし、常勤特別職の理事を配置するなど地域自治の尊重を掲げて新たな船出を祝った。また、同日に2村の支所で開所式が行われた。式典では旧首長が出席し、合併までの道程に深く感謝するとともに、今後も地域固有の特質を生かしながら、更なる地域の発展に尽くす方向性を示した。新市では、地域の特色を保護することを優先させ、2村がこれまでに積み立ててきた基金などは、合併以後の桐生市でもふるさとづくり基金として配分し、地域の歴史や伝統といった個性豊かなエリア創出のための経費として利用する考え。また、新里と黒保根の両地区には、旧村長の小池氏と深沢氏が理事として就任することが決まっており、編入される両地域の特色を残すことを大切にしている。
 式典では、新市を代表して大沢善隆市長があいさつ。大沢市長は「それぞれの地域の個性を、さらに大きく輝かせるとともに新桐生市の発展を目指し、歩むことができますことは、喜びに堪えません。万感の思いを胸に、市民を代表して心からお迎えするものであります。2007年の人口減少社会の突入を前に国から地方へ、官から民へ、消費社会から環境重視へをキーワードに、大きな社会環境変化のまっただ中におり、それと同時に地方自治への待ったなしの変革を余儀なくされています。桐生市はこれまで東毛の拠点として、この地域の産業経済や教育施設の中心都市として発展してきましたが、他の地方都市と同様に産業構造の大きな変化の中で、産業経済の活性化策へ新たなまちづくりの転換点に差し掛かり、これらに対応した将来展望の構築が課題となっております。この合併を契機に心新たに、将来展望を切り開き、産業経済の発展はもとより、あらゆる分野における活性化と変革の好機を捕らえ、この良き日にあたり改めて、東毛の中核都市としての誇りを持ち、その責任を果たせるように全身全霊を傾けていきます」と述べた。
 次に桐生市市議会の蛭間利雄議長は「新しい時代の情勢に応えられる活力ある地域政策の実現を目指し、今日から一緒になる全ての市民の皆さんが幸せであると感じられるような、合併して良かったと思えるような魅力あるまちづくりに向けて行く所存であります。今日の良き日を新たなスタートととらえ、市議会としても新生桐生市の発展のため市民の皆様と連携を密にしながら、行政当局とともに尚一層の努力をしていきます」と新市への期待を寄せた。
 続いて行われた来賓祝辞では、麻生総務大臣の代理で岡崎総務省大臣官房審議官、小寺県知事の代理で八木県東部県民局長、角田参議院副議長、腰塚県会議員が祝辞を寄せた。この後、総務大臣功労者表彰、桐生市長合併功労者感謝状の贈呈が行われた。さらに、くす玉開きでは次代を担う3地区の中学生6人により盛大に行われた。

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