業界記事

再々評価の対象に/来年度以降に第2、3トンネル計画/国道137号河口2期BP

2005-06-11

 県土木部が事業を進めている国道137号河口2期バイパス事業が今年度の公共事業再々評価対象となり、事業実施の妥当性が同委員会で審議される。同事業は、平成3年度から21年度までの計画で総事業費に約62億円を見込むもの。全長3210mのうち、トンネルが3箇所で計画され、昨年度に完成した河口第1トンネル(185m)のほか、来年度以降に河口第2トンネル(265m)、河口第3トンネル(850m)の2つのトンネルの掘削が予定される。同バイパスに対する前回の平成12年度における公共事業評価委員会では、「当該国道は、国中地域と郡内地域の交流促進と、地域防災計画の緊急輸送道路としても位置付けられている重要な路線である。用地取得に鋭意努力し、早期の供用開始ができるよう積極的に事業を継続されたい」と事業推進の意見書が出されていた。
 国道137号は、国中地域と郡内地域を結ぶ幹線道路で、緊急輸送道路にも指定されており、災害時などの緊急時の避難・救助道路としても重要な路線。このうち、富士河口湖町河口地内においては、観光シーズンを中心に激しい渋滞が発生しているため、これを解消するため同バイパスの整備が進められているもの。
 同バイパスは、計画延長3210m、車道幅員6・5m(2車線)、歩道0~3・0mの規格。昨年度までに調査設計、用地取得、橋梁工事、トンネル工事などに26億1300万円を投入した。このトンネル工事は、河口第1トンネル(185m)で富士急建設・タカムラ建設JVが4億6600万円で落札、昨年度末までの工期で工事を進めた。
 今年度も事業費に8億円を予定し、用地取得や埋蔵文化財調査、道路改良工事、橋梁工事などを進めるほか、来年度以降には27億9000万円で道路改良工事、橋梁工事、トンネル工事に着手し21年度の完成を予定していく。同トンネルは、河口第2トンネル(延長265m、幅員6・5m)と同第3トンネル(延長850m、幅員6・5m)。
 同部では、今年度の事前評価対象となっている吉田河口湖バイパスと接続を考慮する中で、今後、トンネルなど主要構造物の施行を進め、事業進捗を図っていく方針。
 吉田河口湖バイパスは、来年度から24年度までの計画で2300mの(仮)新倉トンネルを含む全長3000m区間の総事業費に約91億円を見込むほか、地元の富士吉田市でも同延長から市街地へのアクセスを確保するため、市道新倉南線1000mを23億2000万円の事業費で整備する計画。
 両バイパスが完成すると、富士河口湖町の市街地を迂回し一気に富士吉田市街地に到達、渋滞解消や災害避難ルートの確保に大きな役割を果たす。

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