業界記事

埼玉橋梁メンテナンス研究会がシリーズ研修の初回開催

2018-12-04

 埼玉大学研究機構レジリエント社会研究センター、県土整備部、埼玉県建設コンサルタント技術研修協会などで構成する埼玉橋梁メンテナンス研究会(代表=睦好宏史埼玉大学教授)は11月29日、計3回のシリーズ研修会として計画した橋梁メンテナンス技術研修会の第1回をさいたま市浦和区の全電通埼玉会館(あけぼのビル)で開催した。初回は県内の橋梁点検・補修業務における課題の解決に向け、一般知識とPC橋梁・鋼橋の維持保守について学んだ。
 同研究会では橋梁の点検、補修などの維持管理に携わる県内の自治体職員および民間の技術者や橋梁の維持管理に興味がある学生を対象に、段階的な育成を目指し全3回の研修を予定している。
 睦好代表は産学官で研究会を設立した経緯を紹介するとともに「財源に余裕がなく点検、維持、補修まで予算が回らない。構造物の点検、診断、補修などに関する専門知識を備えた技術者が不在、あるいは不足している」と現状を報告。事後保全型から予防保全型への取り組みに向け、課題の克服へ貢献する必要性を述べた。
 研修会ではまず県土整備政策課の水谷信哉副課長が『県の橋梁保全の取り組み』として、予算の平準化やコスト縮減効果を考えた保全計画の特徴を説明。
 また奥井義昭埼玉大学教授は『改定道示とメンテナンス』について、道路橋示方書改定の歴史として交通荷重、耐震設計の変遷などについて解説した。
 引き続きプレストレスト・コンクリート建設業協会の藤原保久氏は『PC橋梁の維持保守』として、技術基準の変遷、損傷の種類と劣化機構などについて講義。
 日本橋梁建設協会の塚狭研治氏は『鋼橋の維持補修』について、設計・施工の留意点として品質・安全を考慮した補修・補強現場の実態について報告。
 大宮国道事務所の大儀健一所長は『県の道路橋メンテナンス』として、自治体が共有する悩みや課題の解決に向け設置した地域支援チームの活動を紹介した。
 今後は第2回を来年6月、3回目を11月に開催する予定。

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