業界記事

小中3校改築へ設計費/当初予算案/一般会計に351億計上

2005-06-08

 筑西市(冨山省三市長)は、合併後初年度となる17年度当初予算案を公表した。一般会計は351億5000万円で、旧下館市、旧関城町、旧協和町、旧明野町の前年度予算の合計と比べて、4・8%の減額となった。主な事業では、シビックコア整備事業に1億4400万円、中島・富士見町線街路整備事業に1億4245万円を計上している。また、筑西幹線道路として整備を進める一本松・茂田線には1億300万円を計上する。このほか、小中学校施設の整備事業には明野中学校や川島小学校体育館、協和中学校などでの改築を前提とした設計に計1億1700万円余りを計上している。特別会計は、農業集落排水事業に13億4341万1000円、公共下水道事業が34億829万6000円などとなっている。
 項目別にみると、歳入面で地方交付税が73億9000万円。この額は、合併前の旧4市町と同規模程度となる見込みだ。歳出面では、少子高齢化のため、民生費の占める割合が最も多く95億9834万円、また、土木費は39億2469万円などとなっている。
 このうち、合併特例債を用いた事業としては、シビックコア整備事業や学校内教育情報化ネットワーク整備事業など全体で3億8400万円を活用する。
 主な事業では、シビックコア整備事業に1億4400万円を計上したほか、そのアクセス道路の整備として中島・富士見町線街路整備に1億4245万円、中島・西榎生線街路整備事業には6897万円を盛り込んだ。
 シビックコア整備では現在、稲荷町地内で国が建設を進めている合同庁舎の外郭道路の整備を急ぐ方針となっている。
 一本松・茂田線では、1億300万円を計上。筑西幹線道路として延長2160mの整備を計画している。合併前より事業を進めていたもので引き続き用地買収を進めていく方針だ。全体の27%程度の買収を終えており、着工時期は2~3年後をみている。
 学校教育施設の整備として、川島小学校体育館の改築工事設計には1722万円、明野中学校改築実施設計に4520万円、協和中学校改築基本・実施設計委託には5475万円を計上している。
 川島小学校体育館は、昭和50年3月にS造平家建ての延べ1038㎡で建設。平成8年のダウンバーストによる被害から建物の損傷も激しい。
 新たに建設する体育館は、RC造平家建ての延べ1200㎡の規模で計画している。改築箇所については今後、協議を行って決めたいとしている。現在、耐力度調査を進めており、8月にも設計を委託する方針だ。
 明野中学校の改築工事は、昨年度に基本設計を終了。早ければ実施設計を7月にも委託する。工事は18・19年度の2か年で進めていく予定だ。新校舎はRC造2階建ての約7000㎡となる。
 協和中学校では改築工事の基本と実施設計の策定を進める。設計については、プロポーザル方式も視野に入れながら協議を進める。新校舎の規模などは未定だが、延べ床面積6500㎡程度を見込んでいる。
 特別会計では、農業集落排水事業が13億4341万1000円とし、竹島地区や関城東地区の整備を進め、新規に協和北部第三地区にも着手する見通しだ。
 公共下水道事業は、34億829万6000円。これまで旧3町でそれほど整備が進んでおらず今年度からが本格的な工事となる。また、水道事業については、下館水道事業の資本的支出が7億4851万円。今後4市町での整備区域の統一を図っていく。

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