業界記事

市役所駐車場整備先送りに よう壁強度不足が判明

2018-10-17

 笛吹市は本年度予定していた市役所本館の駐車場整備を来年度に先送りすることを決めた。設計段階で駐車場周りの、よう壁補強が必要なことが分かったためで、あらためて工期などを計算した上で実施時期を判断する。当初予算に計上した本体工事費約3億円は今後の補正予算で来年度に繰り越す見通しだ。
 当初は今月28日に開催予定のイベント「川中島合戦戦国絵巻」終了後に着工、夏のイベントが始まる来年7月ごろまでに完成させる見込みだった。だが設計を進めるなかで駐車場に面したよう壁に使用されているブロックの強度不足などが判明。既存施設の解体、新築によう壁補強が加わったため、あらためて計画を練り直す期間が必要となり、来年のイベント前の完成が難しくなった。
 市管財課は既存施設解体後に、よう壁補強を行い、新築する段取りで設計を進めている。よう壁工事が加わることで当初見込みより工期は長くなることが予想されるが、今のところ、ことしと同様のスケジュールで計画しているという。
 この事業は本館の駐車場不足を解消するため、本館北側に位置する駐車場や倉庫を取り壊し、新たに平屋の駐車場を整備するもの。新駐車場は現在と同様に1階に加え屋根にあたる部分を舗装するなどし、駐車スペースを確保する。設計は山形一級建築士事務所(甲府市)が担当した。

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