業界記事

執行額394億円、執行率72%/県水道局の中期経営計画/17年度実績・評価を公表/野菊の里2期の薬品

2018-10-15

 県水道局は、「千葉県営水道事業中期経営計画」に基づく2017年度事業の実績及び評価結果を公表した。計画の進行管理は、同局による内部評価と有識者による外部評価を実施。内部評価では「概ね成果が出ている」として全体で順調に推移。外部評価でも総じて「妥当」との評価を得た。17年度の事業費ベースの執行率は、当初予算額約546億円に対し18年度への繰越額約116億円を含めて約394億円で約72%となった。
 執行率が72%にとどまった要因としては、競争入札による減額効果のほか、他事業者が実施する工事の遅延等の影響により工事着手できなかったことや、入札不調などが挙げられた。
 17年度の主な実績では、ちば野菊の里浄水場(第2期)施設整備事業で薬品沈でん池等の工事に着工したほか、湾岸埋立地域の約24㎞を含む約65㎞の管路について更新・耐震化を実施。また、沼南給水場及び北習志野分場で省エネルギー機器を導入した。
 同計画は16~20年度の5か年を期間とし、▽「強靭」な水道の構築▽「安全」な水の供給▽お客様からの「信頼」の確保――の3つの基本目標を掲げ、取り組みを進めている。
 目標達成に向けては、7つの主要施策と20の主な取り組みを計画の中で体系化し、指標を設けて目標を明確にしている。主要施策7項目の成果は「成果が出ている」が4項目、「概ね成果が出ている」が3項目。主な取り組みの達成状況は「達成している」が12項目、「概ね達成している」が8項目となった。
 同計画の内部評価は7月13日に、外部評価会議委員による外部評価は9月3日にそれぞれ実施した。
 17年度に実施した主な事業の実績は次の通り。
 ▽基本目標1「強靱」な水道の構築=①ちば野菊の里浄水場(第2期)施設整備事業について、23年度の稼働に向けて薬品沈でん池等の工事に着手②浄水場の危機管理対策として、覆蓋設置工事に着手及び機械警備の導入を実施③達成目標に定めた小中口径・大口径管の更新延長及び基幹管路の整備延長のうち、湾岸埋立地域の約24kmを含む約65kmの管路について更新・耐震化を実施
 ▽基本目標2「安全」な水の供給=①水質検査において適正な測定精度を維持するため、水質検査機器27台を更新・整備②姉崎分場の塩素多点注入設備工事に着手したほか、送・配水管の計画的な洗浄を実施
 ▽基本目標3お客様からの「信頼」の確保=①18年1月から、給水区域内4市(千葉市・市原市・成田市・鎌ケ谷市)と上下水道料金徴収一元化の運用を開始②沼南給水場及び北習志野分場において省エネルギー機器を導入
 ▽運営基盤の強化=企業債発行額を80億円に抑制するとともに、企業債元金120億円を償還することで企業債残高を縮減

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