業界記事

再生する水に驚き/高校生が下水の重要性学ぶ

2018-10-05

 三条市の県央工業高校でこのほど、下水道への理解を深める出前講座が行われた。座学に加え実験と機械操作を盛り込んだ、学校として初の試みとなる授業。都市防災コースの2年生20人が下水道の役割を再認識した。
 同校に出向いたのは県土木部、県下水道公社の職員と日本下水道管路管理業協会中部支部新潟県部会の会員5社。県からの打診に応じ、下水道整備の担い手育成を目標にプログラムを展開した。
 県流域下水道事務所の前田信之工務課長が、県全体で4流域7処理区、30市町村に86の処理場があると説明。三条市の汚水処理普及率が2017年度末で47・4%と加え「まだ普及させなければならない」と課題を挙げた。
 続いて県下水道公社が水処理の仕組みを学ぶ実験を指導。5班に分かれた生徒たちが3種類の水に試薬を投入し、混濁した水が透明度を取り戻す作業を手伝った。
 管路管理業協会は、東京本部から来県した講師が講義を担当。「下水道に起因する道路の陥没が年間3000件~4000件発生している」と述べ、適切な維持管理の重要性を強調した。
 授業後半では校舎の玄関前に待機した強力吸引車による実演が行われ、テレビカメラ車のモニターに映る下水道管の様子を観察。点検作業の大切さを説明する講師たちの言葉に、生徒たちは熱心に耳を傾けていた。 

【写真=都市防災コースの2年生20人が参加】

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