業界記事

来年度の着工目指す 山梨市駅南線の拡幅整備 県峡東建設

2018-08-09

 JR山梨市駅東側を南北に走る都市計画道路・山梨市駅南線の改良について県峡東建設事務所は、来年度の着工を目指している。補償物件の移転など用地取得を進め年度内にまとまった用地を確保したい考え。地元と話し合いながら工事が可能な箇所から始める。本年度までの7年計画としていた事業期間については年度内に見直す方針だ。
 駅周辺地域の軸となる道路の再整備が動き出す見通しになった。整備するのは福祉施設「そよ風」(同市上神内川)-甲府信用金庫・山梨南支店(同市下神内川)間、720m。全幅は17mと現在より10m以上広くする。通りの西側の用地を買収し道幅を広げ、両側に幅3mの歩道や植樹帯を設ける。防災面や交通安全を考え電線類も地中化し景観を良くする。
 事業は2012年度に着手。これまでに測量・設計などを行い地元への事業説明、用地買収などを進めてきた。昨年度までの6年で用地取得率は約6割に達した。道路西側に並ぶ店舗や民家を10mほど後ろに下げ、用地を確保する計画。すでに通りの所々が更地になっているがまだこれから移転する物件も多い。
 県では用地買収が進んできたことから「物件の移転状況により来年度から一部工事に着手したい」(同事務所都市計画・建築課)との考えを示す。ただ工事となれば地元への影響が大きいため慎重に計画を進めていく方針だ。現在の事業計画が本年度で完了することから県は今後国に対し計画を延長する手続きを取る。「まだどれくらい延長するかは分からない」としているが、用地取得が進んできたことで、より精度の高い年次計画が出そうだ。
 一昔前は通りに数多くの商店が並んでいたが今はシャッターが閉まったままの店が多い。沿線には山梨高や加納岩小、サントネージュワインのワイナリーなどがあるが人通りは少なめ。菓子店を営む地権者は「昔はこの通りにもにぎわいがあった。近くに学校もあるが今は少子化のせいか、すっかり静かになった。移転する人は大変だが街の将来のためには、この道路を広くきれいにするのは必要なこと。整備にあと5年はかかると聞いているが早くやってほしい」と話した。


【写真=拡幅整備する山梨市駅南線】

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