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　県世界遺産富士山課は、富士山五合目で計画する展望園地整備に係る工事公告を行った。ご来光や富士山を眺めるための場所として利用してもらうことを目的にしており、天候にもよるが年内の完成、供用開始を目指している。
　工事は現場の溶岩が細かく砕かれた石や砂礫（されき）などを使用して、高さ１・５ｍ程度の築山を整備するもの。人工的な構造物は転落防止柵やスロープに設置する手すり程度にとどめる計画としている。
　整備地となる現場では現在、富士スバルロッジの建物解体が進んでいるところで、瓦礫の搬出が行われているもよう。来月には更地となり整備工事に取り掛かる見通し。ロッジの敷地約２０００㎡が園地となる計画で、アプローチ部分を含めると広さはおよそ２８００㎡になる。
　入札公告によると受付期間は10日から21日までが設定され、入札執行は９月５日。参加には土木Ｂ級、富士・東部建設事務所管内に本店などの要件が示され、予定価格（税込）に３４１８万２０００円を設定している。
　この件に関して２月定例県議会において後藤知事は「観光地としての魅力の向上を図る観点から検討。周囲の景観と調和した新たな観光スポットとなるよう、富士山の石を使用した築山を造成して、その上部にご来光と富士山体が見られる展望スペースを設ける」と答弁している。