業界記事

本年度から第2工区に着手 田富玉穂大津線の整備 中央市

2018-08-03

 中央市の田富地区と玉穂地区のアクセス性の向上などが期待される新たな幹線道路、田富玉穂大津線の整備が進む。全体を3つの工区で整備する計画で本年度は第2工区と第3工区の一部に着工する。民家が密集した場所を抜けるため用地取得に手間と時間がかかる道路。市は早期に用地買収を進め来年度末の完成を目指す。
 現場は環状道路の南側にあたる同市布施地内。付近は田んぼが広がり県道付近には数多くの民家が立ち並ぶ。新設する道路は、沿線に玉穂南小などがある既存の市道を西へ延伸する格好で整備。緩やかなクランクのルートを取り県道沿いの飲食店「初花」(同市布施2300-2)の前につなげる。県道との交差点の整備も市が行う計画だ。
 整備延長は580m。幅員は両側歩道(2・5m×2)含め12mを確保する。3つの工区のうち昨年度第1工区としてルートの真ん中部分から着手した。笠井建設(同市)が施工を請け負い、側溝やよう壁、境界ブロックなどを整備。「路盤打ち替えのときに水がたくさん出たため手間がかかった。一部工事を繰り越し4月に完成した」(市建設課)。
 本年度はルートの東側にあたる第2工区と残る第3工区の一部に着工する。計280m程の整備延長で、昨年度と同様に構想物の整備から始める。工事にあたり現場を走る農道の切り回しも行う。10~11月ごろに発注し、年度内に完成させる。市は来年度ですべての工事を完了させたい意向だが、用地買収にまだ時間がかかるため延期する可能性もあるという。
 市建設課によると、市内には昭和バイパスやその東を走る県道甲府市川三郷線、国母工業団地などにつながる県道甲府中央右左口線などがあり、比較的南北のアクセスは強い。一方、旧田富町-旧玉穂町間やリニア駅方面といった東西については幹線道路が少なく、特に市役所本庁舎や防災機能を備える新都市公園など、公共施設が集積する田富地区へのアクセスが弱い。
 このため市は玉穂地区を東西に走る既存の市道を活用し、田富地区から東へと抜ける新たな幹線道路を整備する計画を立てた。この市道は東はイベントホールのアイメッセ(甲府市大津町)、西は今回の整備により市役所田富本庁舎前の道路などにつながる。リニア駅や中央道に新設される見込みのスマートICへのアクセスも良く、市民にとって将来的に使い勝手の良い道となりそうだ。
 市担当者は「リニア関連の工事が行われ市役所庁舎も一カ所に統合されるなど、今は市のさまざまなインフラが整備される時期。それに合わせるようにアクセス性の良い道路を整備することは、さまざまなプラスに働くだろう」と話した。


【写真=笠井建設が施工した現場】

塩澤101行

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