業界記事

入居者公募で要項案公表/成田市卸売市場再整備事業/物流棟の3エリア12区画/7月に個別対話実施

2018-06-19

 成田市は公設地方卸売市場再整備事業で、高機能物流棟の各機能を担う事業者を募集する。18日に募集要項案を公表した。正式な募集に先立ち、入居事業者の募集条件等を公表し、個別対話等を実施する。今月29日まで質問及び意見を受け付け、同25日まで個別対話の申し込みを受け付ける。個別対話は来月5、6日に実施。その後、同23日に募集要項を公表し、正式に受け付けを開始する。9月上旬まで応募を受け付け、下旬にプレゼンテーション及びヒアリングを行い、9月末に選考結果を公表する。
 高機能物流棟は、加工や物流機能を強化するとともに、輸出関連手続きをワンストップで実施する、同市場が目指す「輸出拠点機能を有する卸売市場」の中核をなす施設。
 加工エリア(1~3階、約6040㎡)、輸出加工エリア(1階、約510㎡)、ワンストップ輸出エリア(1階、約660㎡)、冷蔵冷凍庫エリア(1~3階、約2020㎡)の4エリアで構成。このうち、募集するのは加工エリア3区画、輸出加工エリア6区画、ワンストップ輸出エリア3区画の合計12区画で、冷蔵冷凍庫エリアは別途募集する。
 加工エリアは、青果物・水産物等の農水産物に関する1次から高次までを行う加工施設で、輸出加工エリアは簡易な加工施設及び商談スペースなど、ワンストップ輸出エリアは検疫や爆発物検査等の輸出手続きをワンストップで実施する施設となる。
 1入居事業者が複数エリア及び複数区画での応募も可能で、共同企業体での応募も認める。
 応募資格は▽応募するエリアの主たる事業について、3年以上の業務実績がある▽業務を円滑に遂行できる安定的かつ健全な財務能力がある▽成田市場開設と同時に業務を開始し、B、C工事の実施に当たっては市の指示に従う、など。
 B、C工事は主に入居事業者が実施する工事で、①各種間仕切り工事②間仕切りに応じた電気設備工事③用途に応じた給水・排水の切り回し工事④店舗看板⑤機械警備工事(配管までは市が実施)⑥LAN工事(配管までは市が実施)⑦各種間仕切り増加による消防設備、など。工事費は事業者の負担により実施する。
 同事業は、既存卸売市場の老朽化に伴い市場を移転・再整備する。新市場の移転場所は成田市天神峰字道場80―1、81―1地先。敷地面積は約9万2700㎡。市場施設は高機能物流棟のほか青果棟、水産棟、関連棟で構成し、ほかに民設の集客施設棟がある。
 事業スケジュールは、9月に高機能物流棟入居事業者及び市場施設整備の事業者を選定。10月に市場施設整備に着工し、2020年3月に竣工。20年4月から6月の期間で開業準備を行い、同年夏ごろの開場・開業を目指す。高機能物流棟入居事業者関連工事は来年6月ごろの着工を予定する。
 同事業の事業費は、昨年度の3月補正予算で17~19年度の3か年継続費137億7067万円を設定。基本・実施設計は八千代エンジニヤリング・野村アグリプランニング&アドバイザリー・佐藤総合計画JV、整備及び運営事業手法業務は三菱UFJリサーチ&コンサルティングが担当。

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