業界記事
下水エネルギー使った植物栽培の実証結果を公開
2018-06-08
新潟県と長岡技術科学大学が、西川浄化センターで実施していた下水処理場の資源・エネルギーを活用した植物栽培の実証実験の結果報告会が4日に開かれた。
2016年から行われた実証実験では、下水道の処理過程で発生する熱や消化ガスを活用し、ビニールハウスでパイナップルやハイビスカスなど熱帯植物やワサビ、県産イチゴ越後姫などの冷水を必要とする植物を栽培。回収した下水熱により通年で最適な栽培環境を構築したほか、消化ガスは燃料とした発電は50kwを発電し、約15kwは実証実験設備へ、35kwは浄化センターへ返還するなどの成果をあげた。
下水道熱による温冷熱回収は東亜グラウト工業、環境制御型ハウスの構築は積水化学工業、消化ガスを活用した発電機と二酸化炭素の供給は大原鉄工所、植物栽培環境のエネルギー評価を高砂熱学工業が担当している。
県土木部都市局の永田雅一局長は「新たな環境ビジネスとして広く活用されることを期待する」と語った。
【実証で育てたワサビ】
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