業界記事
環境設計のあり方示す/防犯配慮のまちづくり
2005-04-22
県土整備部は「防犯に配慮したまちづくり」の取り組み内容をまとめホームページ上に掲載した。その中には防犯環境設計の考え方を盛り込んでいることが特徴になっている。
防犯のまちづくりの役割は、警察や地域住民活動だけではなく道路、公園においても防犯に配慮した構造、設備、配置を工夫し犯罪が発生しにくい環境を整備すること。
その中でも「安全な都市環境の整備」の章があり設計のあり方なども示している。
防犯環境設計の概要は、「設備」「部材」「部品」「空間計画」の4つの方針に照らし適切なのかを検証する。すべての要素を満たしていない場合は、設計を変更し検証を繰り返す。繰り返すことで防犯上の望ましい設計が行えるということ。
防犯環境設計のポイントとしては具体的案件についてどのように適用することができ効果的に防犯対策を講ずることが可能なのか検討する。
例えば空間的な組み合わせかつ時間経過に伴う変化を検討する。さらに電車の乗車位置変更、最寄駅の反対側開札口から帰宅する、立ち寄るコンビニを変えることなどさまざまな立場から対策を想定する。
防犯に配慮した道路では、植栽の配置・剪定、周囲の建物からの自然な監視、照明灯、防犯灯設置(照度は3ルクス以上)、地下道では通報装置設置などをあげている。
公園では、樹冠の高い樹種を配置し、大人の視線が確保される高さの200cm程度まで下枝を刈り込むことや、さいたま市大谷場小学校区域内の7箇所に子供緊急通報装置を設置するなどの事例を示した。
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