業界記事

2005年5月・主要建設資材価格動向(東京)

2005-04-23

 【総括】
今月の調査結果をみると、主要建設資材のうち、10品目の変動状況は、前月比で上伸したのが2品目、不変が8品目で、下落した品目はなかった。
 新年度入りしたが、資材の需要は概して盛り上がりに欠ける状況にある。このため、資材価格は横ばいで推移している品目が多い。こうしたなか、原油高騰に伴う石油元売りの製品値上げを映して燃料油が上伸したほか、電線が素材高の影響から上伸したのが目立つ。需要に力強さがみられないなか、再び原油、原材料が上昇する兆しにあり、今後も製品値上げをめぐって需給双方の攻防が続くものと見られる。異形棒鋼は、前月比変わらず。今年に入り下落基調で推移してきたが、メーカーの販売姿勢が強固なことに加え、原材料の鉄くず価格が上伸していること等を要因に下げ止まり感が台頭している。カラー亜鉛鉄板は前月比変わらず。流通筋では、4月出荷分からのメーカー値上げを受け、逆ざや回避を掲げ、即販売価格へ転嫁しようと販売姿勢を強めている。レディーミクストコンクリートは、前月比変わらず。同協組は排ガス規制に伴うコスト高を理由に値上げ交渉を続けているが、需要家は値上げに強く抵抗しており、需給双方とも、にらみあいの様相。道路用コンクリート製品は、前月比変わらず。各メーカーは販売数量減少や鋼材価格の高騰に伴うコスト高を製品価格に転嫁すべく需要家と交渉しているが、購入姿勢厳しく難航している。木材のうち、杉正角は、前月比変わらず。3月以降、めぼしい物件が見当たらず、需要は概して盛り上がりに欠けるが、流通各社は在庫調整を実施しており、需給の緩みはみられない。コンクリート型枠用合板は、前月比変わらず。産地製品高に伴う輸入コストの続伸を背景に、今後も合板入荷量の増加は見込み薄であるが、実需の低迷から需給にタイト感は見られない。アスファルト混合物は、前月比変わらず。昨年度から継続している値上げ交渉は需要家に受け入れられず、一段落の様相。電線は、前月比約3%の上伸。これは、流通筋が国内電気銅建値高騰を理由に値上げを推し進めたことによる。また、被覆材の原料となる石化製品の高騰もあり、メーカーの販売姿勢は非常に強い。ガス管は、前月比変わらず。実需に盛り上がりはないものの、高炉メーカー各社が供給を抑制していることから、需給の引き締まり感は依然として強い。燃料油のうち、中間3品は、特約店筋が2月以降の仕切り価格上昇分を販売価格に転嫁すべく売り腰を強めた結果、需給ひっ迫感を背景に、値上げは浸透した。また、レギュラーガソリンも、特約店筋の転嫁値上げが浸透し、前月比上伸となった。
【異形棒鋼】~下げ止まり感台頭~
SD295A・D19でトン当たり58、500円と前月比変わらず。今年に入り下落基調で推移してきたが、下げ止まり感が台頭している。メーカーの販売姿勢が強固なことに加え、原材料の鉄くず価格が上伸していること等が主な要因。需要家は依然として当用買い姿勢を崩していないが、メーカーは需要に見合った生産体制を継続する意向を示しており、当面、販売姿勢が軟化する気配はない。今後、発注が増加する見通しが強いなか、流通筋では高唱えに転じており、目先、市況はジリ高で推移するものと見られる。
【カラー亜鉛鉄板】~先行き、ジリ高基調~
平板の0.35×914×1、829mmで枚当たり877円と前月比変わらず。メーカー各社は、素材価格上昇を背景に4月出荷分からトン当たり10、000から15、000円の値上げを実施している。これを受け、流通筋では逆ざや回避を掲げ、即販売価格へ転嫁すべく販売姿勢を強めている。今後、需要家の反発は必至だが、メーカーからの供給が細っていることや、流通在庫も低水準にあるため、需給面ではタイト感の強い環境となっている。このため先行き、市況はジリ高で推移する公算が大きい。
【レディーミクストコンクリート】~模様眺め~
2月の出荷量は約39万立方m(東京地区生コンクリート協組調べ)と前年同月比3%の減少。価格は18-18-25で立方m当たり11、200円と前月比変わらず。同協組は排ガス規制に伴うコスト高を理由に立方m当たり800円の値上げ交渉を続けている。しかし、需要家は隣接地区に比べて割高感があること、員外社の安値を引き合いに値上げに強く抵抗しており、需給双方とも、にらみあいの様相。市況は目先模様眺め感強く、横ばいのまま推移する公算が大きい。
【再生砕石】~需要低調、横ばい推移~
再生クラッシャラン40~0で立方m当たり1、500円と前月比変わらず。再生材は道路関連工事が低調な状況のなか、在庫過剰感が強い。このため、在庫処理を急ぐメーカー間の受注競争が散見されるなど販売環境は依然として厳しい。しかし、湾岸部の再開発工事向け出荷が増加傾向を示すなど需要回復の兆しもみえる。また、再生材メーカーは排ガス規制によるダンプの減少から、輸送費の上昇に懸念があるため、販売価格の維持に努めている。先行き、市況は横ばい推移の公算が大きい。
【木材】~横ばい推移~
杉正角(特1等3m×10.5×10.5cm)で立方m当たり39、000円と前月比変わらず。3月以降、リフォーム以外には官民ともにめぼしい物件が見当たらないことから、需要は概して盛り上がりに欠けている。一方、流通各社は過剰在庫を避けるために在庫調整を実施しており、需給の緩みはみられない。需要家の購入姿勢は依然として厳しいものの、流通筋の大部分は採算割れを回避すべく価格維持の姿勢を保っており、値引き波及の気配はみられない。このため、先行き、市況は横ばいで推移する公算が大きい。
【コンクリート型枠用合板】~前月比変わらず~
12×900×1、800mmラワン輸入品で枚当たり880円と前月比変わらず。南洋材産出国での製品価格上昇に加え、円安基調で推移する為替相場の影響で輸入コストが続伸していることから、今後も合板入荷量の増加は見込み薄。しかし、現在、実需の低迷から需給にタイト感は見られない。需要不振は大型連休明けまで続く見通しで、需要家は小口当用買い中心の姿勢を継続している。このため、目先、需給の均衡は保たれるとの見方が多く、市況は横ばいのまま推移する公算が大きい。
【アスファルト混合物】~横ばい推移~
2月の出荷量は約59万トン(東京アスファルト合材協会調べ)と、前年同月比約5%減少となった。年度末需要は期待された伸びがなく、低調に推移している。価格は密粒度13でトン当たり7、100円と前月比変わらず。昨年度から継続している値上げ交渉は需要家に受け入れられず、一段落の様相。3月以降、原油相場は高騰を続けているが、製品化までの時間のずれから当面ストアス価格への影響は少ないとみられる。この先、目立った価格変動要因は見当たらず、市況は横ばい推移の公算が大きい。
【電線】~市況上伸、なお強含みの様相~
IV1.6mm単線でm当たり12.7円と前月比0.4円の上伸となった。これは、国内電気銅建値がトン当たり40万円を超えたことを受け、メーカー、流通筋が電線の販売価格引き上げを推し進めたことによる。加えて、被覆材の原料となる石化製品の高騰も重なったため、メーカーの販売姿勢は非常に強い。一方、荷動きは、官民ともに振るわず、低調に推移している。先行き、国内電気銅建値が4月上旬現在、同43万円と依然高値水準にあることから、電線市況は強含みで推移する公算が大きい。
【ガス管】~強含み推移~
白ねじ付き管50Aで本当たり3、030円と前月比変わらず。実需に盛り上がりはないものの、高炉メーカー各社が供給を抑制していることから、需給の引き締まり感は依然として強い。こうしたなか、メーカーは原材料上昇分の転嫁に加えて、鋼管部門における鉄源を確保するため、17年4月出荷分からの値上げを実施している。これを受けて、流通筋も新価格の早期浸透に向けて販売姿勢を強めている。先行き、需要の好転は見込めないものの、市況は強含みで推移する公算が大きい。
【燃料油】~全油種とも上伸~
3月の海外原油平均価格(ドバイ)は、バーレル当たり45.8ドルと前月比5.9ドル上伸。国内大手元売りは、4月の仕切り価格をリットル当たり5円前後の大幅な引き上げを発表した。特約店筋は2月以降の仕切り価格上昇分を販売価格に転嫁すべく売り腰を強めている。加えて一部製油所の定期改修入りなどによる需給ひっ迫感を背景に、中間3品の値上げが浸透した。レギュラーガソリンも、中間3品と同様特約店筋の転嫁値上げが浸透し、前月比上伸となった。先行き市況も、強含み推移の公算大。

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