業界記事
建設業は受注減が増加/3月の中小企業景況調査
2005-04-22
国民生活金融公庫水戸支店は、県内の中小企業を対象に今年3月に行った景況調査(有効回答136社)の結果をまとめた。それによると、今期(17年1月~3月)は、前期(16年10月~12月)と比べて業況判断DI(前年同期と比べて業況が「良い」企業から「悪い」企業を差し引いた割合)はマイナス40・4で、依然として「悪い」と判断している企業が多いが、前期と比べると、好調な製造業に牽引されて13・3ポイントの大幅上昇となった。
回答のうち、建設業(従業員30人未満)をみると、「受注DI」(前年同期と比べて受注が「増加」-「減少」)はマイナス15・4で、前期のプラス9・1からマイナスに転じ、受注減の企業数が受注増の企業数よりも多くなっている。
来期(今年4月~6月)の受注見通しDIはマイナス42・9で、厳しくなると予想している企業が増えている。
調査結果のうち、建設業の回答は次のとおり。〔今期は17年1月~3月、来期は17年4月~6月〕
【業況判断DI(良い-悪い)】今期はマイナス14・3。来期見通しはマイナス42・9。
【受注DI(増加-減少)】今期はマイナス15・4。来期見通しはマイナス23・1。
【採算DI(黒字-赤字)】今期はマイナス38・5。来期見通しはマイナス46・2。
【資金繰りDI(好転-悪化)】今期はマイナス28・6。来期見通しはマイナス35・7。
【借り入れDI(容易-困難)】今期はマイナス12・5。前年同期はマイナス36・4。
【設備投資】今期は7・7%。来期見通しは0%。
※景況調査票における「最近の営業状況について特に感じていること」の声
<1>土木設計サービス=市町村合併のため、今後の公共事業の予算規模が気がかりである。
<2>化粧品小売業=売上高の減少により、設備能力を高める状況にない。
<3>酒食料品小売業=売り上げの増加は見込めないので、利益のとれる方向へシフトしている。
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