業界記事

大甕駅周辺地区整備/19年度から西口広場着工/南北アクセス道路は順次整備

2018-01-19

 日立市新交通推進課は、大甕駅周辺地区の整備を進めている。自由通路の新設と駅舎の改築はJRに委託して工事を実施。南北アクセス道路は日立港線側から順次整備に取り組んでいる。西口駅前広場は順調なら2019年度から工事に着手する方針だ。
 大甕駅周辺地区は、西側に茨城キリスト教学園が立地し東側には多様な先端産業が集積するなど、将来のまちづくりの拠点としてのポテンシャルを有している地域。しかし、JR常磐線による東西市街地の分断や道路ネットワークの脆弱性、東口交通広場への周辺交通の集中、日立電鉄線廃線に伴う交通結節機能の変化などが課題となっていた。
 市ではこれらの課題を解決するため大甕駅周辺地区整備計画策定委員会による検討を重ね、12年3月に大甕駅周辺地区整備計画を策定。「自由通路の新設」「駅舎の改築」「西口駅前広場の新設」「南北アクセス道路の整備」の4事業に取り組んできた。
 このうち、自由通路の新設と駅舎の改築はJRへ事業を委託。19年の供用を目指して整備を進めているところ。施工者は東鉄工業㈱(東京都新宿区)・鉄建建設㈱(東京都千代田区)JV。
 施設概要は、鉄道施設が地上1階、地下1階延べ約945㎡。主要設備はコンコース、旅客トイレ、多機能トイレ、待合室、店舗。上りと下りのホームそれぞれに階段とエレベーターを設置する。
 都市施設(自由通路)は延長81m、有効幅員5・5m。階段を5方向に設け、エレベーターを2基整備する。
 西口駅前広場は、大甕駅東側への交通の集中を緩和し、鉄道やバスなどの乗り換えの利便性を高めるため整備するもの。現在、整備予定地がJR委託工事の資材置き場や作業ヤードとして用いられているために、同工事にめどがつく19年度から本格的に工事開始となる見通し。面積は約4500㎡で用地は取得済み。バスターミナルや一般車用乗降場、タクシー乗降場、自転車駐車場、トイレを整備する計画で、設計は㈱トーニチコンサルタント(東京都渋谷区)が担当。
 南北アクセス道路は、西口駅前広場へのアクセスのため県道日立港線と大みか北通りをつなぐ一般道路を整備するもの。延長は約1・2km、標準幅員14m(片側1車線、両側歩道)。現在は日立港線側から整備を推進しているところ。19年度末の完成を目指して来年度も順次工事を進めていく考えだ。

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