業界記事
輸送・施工法など改善/温暖化対策事例集を発刊
2005-04-19
日本建設業団体連合会、日本土木工業協会、建築業協会の3団体はこのほど「建設施工における地球温暖化対策事例集」を発刊した。内容は、建設発生土や副産物、資材の輸送手段の改善・輸送量の抑制・輸送距離の短縮などによるCO2削減を始め、電気や灯油の使用量低減による施工方法改善、風力発電やバイオガス化発電など新技術の採用、省燃費運転などの教育講習など施工現場における多くの地球温暖化対策の具体的事例が掲載されている。
地球温暖化防止に向けて先進国の削減約束を取り決めた京都議定書が今年2月に発効し、日本も2008年~2012年までに1990年度比6%減という国際公約の履行に向け取り組みを強化している。建設3団体も施工活動を対象に「2010年度までに1990年度比施工高あたりのCO2排出量を12%削減する」という目標を掲げ、ワーキンググループを中心にその実現に向けた取り組みを推進している。今回発刊した事例集は、個々のCO2削減効果についてもできるだけ定量的に表現しており、温暖化対策の提案検討に有効に活用できるものとなっている。
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