業界記事

9月にも設計コンペ/玉村中学校の校舎改築

2005-04-15

 玉村中学校の改築工事を計画している玉村町学校教育課は、9月にも設計コンペを実施する。これまでに建設委員会で内容を検討しており、5月の連休明けにも第3回会合を開催。学校のスケジュールなど日程を考慮した上で、早ければ夏休み明けとなる9月にも設計業務をコンペ方式で委託する考え。これまでに学校建築で実績のある県内外の設計事務所を指名する。既存校舎はRC造3階建ての2棟(延べ床面積5519㎡)で、新施設は若干これを上回る施設となる予定。
 福島地内にある玉村中学校は、平成16年9月1日現在、学級数20クラス、職員数47人、生徒数710人で、敷地面積は3万3507㎡。昭和43年に玉村中学校、芝根中学校などの統合により、町立玉村中学校となった。その後、同44年12月に現在の校舎が完成。平成15年度に耐力度調査を実施し、継続的に校舎改築調査研究事業として進めてきた。
 今回計画されている改築工事については、年々生徒数が増加していることと、築36年が経過し老朽化が進んでいることから、普通教室棟と特別教室・管理教室棟の2棟を改築する。
 新校舎については、既存校舎2棟を集約して建設するか、2棟構成とするかなど、今後の委員会で決定していく方針。既存校舎がRC造3階建てが2棟、総延べ床面積5519㎡となっていることから、新校舎規模は若干これを上回る見込み。
 これまでの会合では、生徒主体の生活を実現するための校舎の構想を具体化していく考え。新校舎は、これまでの画一型教育や生徒を管理・束縛するという考え方を転換し、生徒の主体性を尊重し、個性をのばす場を提供する。授業を受け身でなく、主体的に向かう姿勢をつくり、クラスの固定的人間関係のもとで、不登校も生んでいる状態を変えるため、すべての生徒の居場所をつくるなど、自分の判断で次の教室に行かねばならないという自己責任が伴う教科教室型とする。学校と社会が同時にメリットをもたらす考え方として地域社会融合型とし、防犯対策などに優れたセキュリティー完備、エコスクール、バリアフリーなどを整備する事を検討し、生徒や保護者、地域住民らの意見をまとめていく。そして、生徒の学びの環境づくりを行って、生徒主体の学校づくりを推進していく。
 今後は、これまでの建設委員会でまとめたものを基に、今年度から詳細を検討していく。また、同年は3回程度の会合を予定しており、建設スケジュールなどの詳細をまとめ、まとまり次第、地質調査や埋蔵文化財調査を順次委託する予定。
 今年度の当初予算に報償費50万円、基本設計費2100万円を計上している。

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