業界記事
初の総合評価方式実施へ/土地改良、林道工で/公募型入札も拡大方向
2005-04-14
県農林部は、今年度同部初めてとなる総合評価方式による入札を1件試行する方針を示した。現在、土地改良工事もしくは林道工事で、総合評価の採用がふさわしい工事があるかどうかを模索している。また、同時に16年度にはじめて公募型と簡易公募型の入札を実施したことを踏まえ、今年度はさらに同方式による入札の拡大を実施していく方針も決めた。
農林工事においては、どのような切り口と何を評価項目にするのかで議論が分かれるとしており、手法を決め同時にそれに適合する工事があるのかが問題になるとしている。
しかし、この3年間で県土整備部が6件の総合評価方式を試行。今後も拡大する方針であることから、同部としても新技術導入や新たな入札制度の積極導入を進めなくてはいけないとの考えが一致。今年度の大まかな方針を固めた。
関東農政局では15年度に千葉県内の工事で行った総合評価はポンプの性能を競う工事であり、また最近では2月16日に「両総農業水利事業第3揚水機場吐水槽建設工事」(千葉県内)においては騒音値の低減を競う入札を実施し、75dbで最も騒音が低く入札金額も低かった三井住友建設JVが落札している。
同部ではポンプのような大型構造物の工事がないことから、現場が農村地域であったとしても考えられるのは比較的人家があり市街地に近い所の現場で、騒音低減などのような工事になるのではとしている。
現在該当しそうな工事を各農林振興センターに抽出しているところ。農村整備工事と森づくり課所管の林道新設工事などが候補になるもよう。いずれにしても1件は総合評価方式による入札を実施したいと意欲を示している。
また、同部ではこれまで指名競争入札と一般競争入札が大部分だったが、16年度に初めて公募型指名競争入札と簡易公募型
指名競争入札を実施した。今年度はさらに拡大し同様な入札を適用させる案件を増やすと決めている。
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