業界記事
一般会計74億規模/17年度暫定予算明らか
2005-04-13
4月1日に誕生した秩父市(猪野正一市長職務執行者)の17年度暫定予算が明らかになった。一般会計は、74億7478万6000円。政策的な予算は、5月1日の市長選挙後に新市長の下、編成する本予算に盛り込むこととなるため、暫定予算では人件費をはじめ、市が所管する公共施設の維持管理費用が中心となっている。
建設関連では、森林管理道粟野山線開設事業工事(旧吉田町)など。委託関係では、道路管理事業で道路測量など400万円、登記事務30万円などとなっている。
ほか、工事費、委託費などの計上はあるが、未払分に充てるものが中心となっており、新規発注はないようだ。
計上した工事費のうち最大となるのが、三峰山駐車場周辺整備工事(旧大滝村)の1億円。継続費の設定となっており、市では17・18年度で1億4500万円を組んだが、合併前の旧大滝村から引き継いだ16年度からの3か年継続のうちの2か年分として盛り込んでいる。
特別会計の各歳出額は、簡易水道事業が4122万9000円、下水道事業1億5238万8000円、農業集落排水事業2129万8000円、戸別合併処理浄化槽事業3348万3000円など9会計。企業会計は、水道事業が資本的支出1518万8000円。市立病院事業の資本的支出1000円となっている。
特別、企業会計についても、必要経費の計上に留まっている。
予算について、合併協議会での財政シミュレーションでは、17年度の普通会計歳出が271億4000万円。普通建設事業費は、通常分が22億円、合併特例債分23億4600万円を位置付けている。試算のため、各年度のばらつきは出ることになる。
なお、同市の今後10年間のまちづくりの指針となる新市建設計画に位置付けた事業については、積極的に取り組むことが見込まれるが、事業の優先順位などは新市長の判断となってくることから、6月議会で審議される見込みの本予算に注目が集まる。
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