業界記事
成果主義を重視/上田知事が訓示
2005-04-11
上田清司埼玉県知事は8日県民健康センターで、17年度部課所長会議の席上で「目で見える成果を出して欲しい」と訓示した。
まず上田知事は、県民1人あたりの県庁職員の数が全国最下位であるとの最近の雑誌における数字を披露し、「最も少ない人数で県民サービスを実践しているという名誉なこと」と切り出した。
そして人事異動の件について自らの考えを示した。「流動性がキーポイント」と指摘するとすべての部課所長が一斉にペンを走らせた。具体的には、「慣例でこの部所にいくともう駄目でおしまい」などといった「たそがれやレッテルはこれからはまったくない」ことを強調し、すべての部所が重要であり、そこで「成果を出すと58だろうと59歳だろうと極論すれば若くとも部長になれるようにした」と続ける。
また、財政再建と経済活性化は相反するものではなく、やり方しだいで両立できることも指摘している。知事はここでも県庁を例にとり財政再建を進めても「貸し付け残高伸び率は全国トップ」であることを説明。両立は可能としている。
「成果主義」にも熱が入る。各課所長は14日までに部長に課題と目標を提出し、部長は21日までに取りまとめてもらうとしている。
各課所の取り組みと成果がグラフや表で目に見えるものにし、知事室の壁や天井までどんどん貼り付けていく考えを披露した。
最後に、笑顔でにこにこと仕事して下さいと述べた。
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