業界記事

水戸市が国体までに駐車場やトイレ整備/弘道館東側用地、概算工事費2億円

2017-10-12

 水戸市観光課は、弘道館東側用地(A4611・97㎡)に駐車場や広場、トイレなどの便益施設を整備する。このほど整備基本計画をまとめ、市議会産業水道委員会へ報告した。概算工事費は2億950万円。順調ならば来年度に基本・実施設計に着手し、既存建物(職員宿舎)の解体工事後、2019年の茨城国体を視野に供用を開始する。その後、休憩施設や売店、観光案内所の整備に着手する。
 弘道館では、年々来場者数が増加しており、近隣では水戸城大手門などの復元も進んでいる。今後、観光客の増加が見込まれ、駐車場の確保が必要となっている。また、観光交流人口の増加に向けて回遊性のある地区づくりも重要であることから、国から弘道館東側用地を取得するとともに、㈱開発計画研究所(水戸市)で基本計画をまとめた。
 用地は交通利便性区域とおもてなし区域に分け、①歴史にまつわるイベント等に活用できる広場機能②安全で使いやすい駐車場機能③憩いややすらぎを感じることができる便益機能―を整備する。
 交通利便性区域には駐車場53台分(A2500㎡)を整備する。内訳は、普通45台、大型バス5台、身体障害者等用3台。車概算工事費は5000万円。出入口は臨時分も合わせて2カ所。自転車は17台分。さらに落下転倒防止柵や照明も設置する。工事費は800万円。周辺の景観にも配慮する。
 おもてなし区域(A1500㎡)には広場機能や便益機能を配置する。広場は歴史イベントの開催や地域交流の場としてのスペースとする。アスファルト舗装とし、工事費は3000万円。さらに、照明などに500万円、ベンチ(可動式)設置に200万円、植栽(中木・低木)に100万円。
 便益機能としては、トイレ(約70㎡)、休憩施設(約180㎡)、売店(約50㎡)、観光案内所(約20㎡)などの整備を計画。
 トイレは男子5基(大便器2、小便器3)、女子3基、多目的トイレ1基を配置。工事費は4500万円。
 休憩施設は二の丸展示館と同程度を想定し、工事費は4500万円。
 このほか、売店1500万円、観光案内所750万円。単独整備の場合は飲料、散水栓に100万円。
 これらの用地取得費は、職員宿舎解体工事費を含め約2億6500万円。
 車両のアクセス道路となる市道上市6号線(現車道幅員4・5m前後)は、対面通行化も検討したが、駐車場台数が減少することや歩行者への危険性が高まる恐れがあるため、一方通行のままとする。この他の安全対策として、歩道の拡幅や隅切り部分の拡大などを行う予定。
 来年度は用地測量や既存施設の解体工事、各機能の基本・実施設計を進める。順調ならば同年度中に着工し、茨城国体にあわせて供用を開始する。
 休憩施設、売店、観光案内所については、用地が大手門復元工事の現場事務所となっていることから、大手門の完成時期(19年9月)を勘案しながら段階的に整備する。また、民間活力の活用も検討する。
 なお、17~19年度実施計画では、同事業に総額3億3600万円を設定。事業費の財源として、社会資本整備総合交付金などの国庫補助を想定している。

 【図=パース】

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