業界記事

都川で河川整備計画/県と千葉市/築堤など10・3㎞/葭川機場は延命化

2017-10-11

 県県土整備部河川整備課と千葉市は「都川水系河川整備計画」をまとめた。県及び千葉市が管理する二級河川都川水系の全河川を対象に、都川本川は水源橋から祐左衛門橋までの5・44㎞、支川都川は都川合流点から平山大橋までの3・54㎞、坂月川は小桜橋から小倉町地先までの1・35㎞を整備する。また葭川は、長寿命化計画に基づき葭川排水機場の延命化を図る。整備規模は、都川本川が年超過確率50分の1、その他は同10分の1の洪水に対し発生を防止できる規模とする。計画期間は概ね20年を見込む。
 都川水系は、都川本川と支川の坂月川、支川都川、葭川によって構成される。都川では下流部より改修工事が進められ、水源橋下流までの河道改修が概成。都川遊水地が14万2000立方メートルの容量で整備され、水源橋から坂月川合流点の区間までの河道が完成すると、河口から坂月川合流点までの区間で年超過確率50分の1程度の洪水に対応できる整備が完了する。このため今後、未整備箇所の整備を進めていく。
 支川都川は、年超過確率2分の1程度の洪水に対応できる改修が完了。坂月川は、千葉市が年超過確率10分の1程度の洪水に対応できる改修を進めている。葭川は、年超過確率10分の1程度の洪水に対応できる河道が完成。また、都川からの逆流を防止するため、葭川排水機場を設置している。
 これらの状況から同計画では、洪水対策として都川の河川整備を進めるうえでの将来目標を年超過確率50分の1規模の洪水対応とし、当面の目標として河口から坂月川合流点までを年超過確率50分の1程度の洪水対応規模とし、それ以外は同10分の1程度の洪水対応規模とした。
 河川工事の概要は次の通り。
 【都川本川】
 ▽水源橋~立会橋(0・89㎞)=河道掘削(根継ぎ工含む)▽立会橋~支川都川合流点(0・63㎞)=築堤。一部左岸側に堤防高の低い部分があることから築堤を行う▽支川都川合流点~坂月川合流点(2・05㎞)=河道拡幅、築堤、河道掘削。法勾配を緩傾斜(20分の1程度)とし、土羽河岸とする。坂月川の改修計画である年超過確率10分の1程度の洪水に対応できるよう、段階的に河道断面を確保▽坂月川合流点~祐左岸衛門橋(1・87㎞)=河道拡幅、築堤、河道掘削。法勾配を緩傾斜(20分の1程度)とする。
 【支川都川】
 ▽都川合流点~平山大橋上流(3・54㎞)=河道拡幅、築堤、河道掘削。法勾配を緩傾斜(20分の1程度)とし、土羽河岸とする。
 【坂月川】
 ▽小桜橋~小倉町地先(1・35㎞)=河道掘削。法勾配を緩傾斜(20分の1程度)とする。坂月川流域は周辺の開発が進み、河川改修が急がれているため、本川の支川都川合流点から坂月川合流点間の段階整備とともに整備を進めていく。
 【葭川排水機場】
 ▽2012年3月に策定した長寿命化計画に基づき、計画的な点検・整備・更新等を実施し、施設の信頼性の確保及び延命化を図る。

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