業界記事

「空港公園」の整備へ/百里飛行場利用促進検討委員会

2005-04-07

 県の「百里飛行場利用促進検討委員会」(委員長=石田東生筑波大学教授)の第4回委員会(最終回)が先月29日に開かれ、利用促進プログラム案をとりまとめた。プログラム案では、基本目標として<1>戦略的な知名度・認知度の向上<2>転換需要の獲得と誘発需要の創出<3>より多くの路線開設と便数の確保-を提示。基本目標に基づくアクションプログラムでは、開港までと開港後におけるそれぞれの実施目標、7項目の施策、推進体制づくり、を提示した。7項目の施策に基づく行動計画も示した。
 7施策のうち、「便利で分かりやすいアクセスの確保」では<1>東関東自動車道や百里飛行場連絡道路などのアクセス道路の整備<2>駐車場の整備促進<3>公共交通機関の成立可能性等の調査-などを提示。
 「空港周辺の賑わいの創出」では、「(仮)空港公園の整備」「企業・商業施設の誘致強化」「ターミナルビルの道の駅指定の検討」などを盛り込んでいる。
 今後は、案の一部を修正して4月中ごろにも委員長が県へプログラムを報告する予定。
 利用促進検討委員会は、飛行場を多くの人に利用してもらうための利用方策を協議するため、学識経験者や航空会社、地元経済界、行政の代表の合計18名で構成。効果的な利用促進方策、新たな空港利用策や空港機能、事業推進体制などの検討を重ね、最終委員会で利用促進プログラム案をまとめた。
 プログラム案では、開港まで及び開港後を4段階に分けて実施目標を設定。<1>ステージ1(おおむね開港4年前まで)<2>ステージ2(おおむね開港2年前まで)<3>ステージ3(開港まで)<4>ステージ4(開港後)-について、それぞれの方策を示した。
 最終会合では、委員から、アクセス道路や駐車場の整備について意見が出た。駐車場について県は、無料駐車場を1300台規模で整備する予定と答えた。
 また、「成田空港との連携を考えた場合、東関東自動車道の全線開通が重要」「成田との関係を考えると、百里は大化けする可能性が高い」という意見もあった。
 空港周辺の賑わいづくりについては「大舘能代空港は『道の駅』的に使われてうまくいっている。航空機利用者ではなくとも空港周辺に人が来れば地域振興になるため、『道の駅』の指定が必要」「空港は地域の顔であり、地域振興の観点から空港周辺の沿道景観整備の追加を」などの意見が出た。
 誘客策では「霞ケ浦環境科学センターや『つくばサイエンスツアー』との連携で修学旅行などのルートが工夫できる。例えば、羽田空港から東京ディズニーランド、つくば、霞ケ浦、百里飛行場といったルートも考えられる」などの声もあった。
 なお、事業主体の国土交通省では、17年度から本格的な現地工事に着手する計画で、関東地方整備局では17年度事業費に16億5000万円を予算化。用地の取得を進めるとともに、補償工事(東側道路付け替え)、北側調整池整備工事を予定している。
 プログラム案に盛り込んだステージごとの想定事象と、主な施策の方向は次のとおり。
【ステージ1(おおむね開港4年前まで)】
◆想定事象=環境アセスメントの終了(16年度)、用地買収・測量開始(16年度)、本格的な工事開始。
◆主な施策の方向
 ・認知度の向上、県内中心のPR、広報誌発行。
 ・空港愛称の募集準備。
 ・広域観光ルートの調査、研究。
 ・企業や団体への利用依頼。修学旅行モデルコースの調査研究。
 ・アクセス道路、駐車場の整備促進。公共交通機関成立の可能性調査。
 ・(仮)空港公園の都市計画決定、企業・商業施設の誘致開始。
【ステージ2(おおむね開港2年前まで)】
◆想定事象=空港ターミナルビルの運営主体の決定。新滑走路の完成。
◆主な施策の方向
 ・周辺県を含めたPR。
 ・空港愛称の募集、決定。シンボルマーク等の創案。
 ・広域観光ルートの企画。モニターツアーの開催。
 ・公共交通機関導入の具体化。
 ・航空会社の参入条件の検討。航空会社との協議強化。
 ・(仮)空港公園の整備着手。企業、商業施設の誘致強化。ターミナルビルの「道の駅」指定検討。
【ステージ3(開港1年前から開港まで)】
◆想定事象=開港当初の航空会社の決定(路線・便数)。旅客ターミナルビル完成。
◆主な施策の方向
 ・就航想定先を含めたPR。
 ・空港名品、オリジナルグッズの商品化。
 ・代理店への旅行商品造成依頼。県内観光魅力向上策の実施。
 ・修学旅行モデルコースの提案。全国イベントの招致活動。
 ・案内標識の設置。道路交通情報の充実。航空機との連携したダイヤの編成。
 ・航空会社の就航具体化。航空貨物の利用促進。
【ステージ4(開港後)】
◆想定事象=就航路線の便数増加、運航時間帯の調整。新規路線開設に係る準備・調整等。
◆主な施策の方向
 ・利用拡充へ向けたPR。
 ・チャーター便の就航。
 ・バス、レンタカー、タクシー等の利便性の向上。
 ・航空輸送サービスの利便性向上。
 ・ターミナルビルを利用した情報発信。遠足コース等への組み入れ。

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