業界記事
主観点数の割合を拡大/審査基準見直し/17・18競争参加資格
2005-04-06
農林水産省北陸農政局は今年度、建設工事契約に係る平成17・18年度の競争参加資格審査基準の見直しを行う。
主な内容は次の通り。
[見直しの視点]
<1>工事成績評定のデータベースを整備し、企業の評価に過去の工事実績を適正に反映させる(過去4年間及び全国地方農政局管内における工事実績も反映)
<2>VE方式等の技術力評価結果を重視し、VE提案に対するインセンティブを付与する
<3>総合点数に占める主観点数(技術評価点)の割合を4割程度まで拡大し、入札参加業者の技術力評価を重視する
[見直しの内容]
◎受注工事の評価
▽1件(予定価格250万円以上)対象工事の工事成績の付与算定値の平均値を算定し、これに対象工事数に応じた倍数を乗じた工事成績付与数値を算定する
▽VE提案評価点を加算し、工事成績の付与数値を算定する
▽工事成績による付与数値の算定においては、北陸農政局管内実績を優先して評価し、受注実績が4件に満たない場合に限り管外実績についても評価する(重み付けあり)
◎工事成績評定点割増
▽割増の考え方は、工事成績評点が65点の場合は割増ゼロ、100点の場合は2倍とし、65点から100点の間はこれらの比例配分による割増とする
◎工事の技術的難易度割増を新たに追加
▽工事規模補正=請負金額9千万円までは補正ゼロ、7億3千万円以上は5倍の補正、9千万円から7億3千万円の間は比例配分による割増数値を乗じて補正
▽優良工事加算=農林水産大臣表彰0・5、農村振興局長表彰0・3、各地方農政局長表彰0・1の加算
▽技術的難易度割増=工事の技術的難易度評定実施要領に基づく評価が1で割増ゼロ、6で6割とし、この間の難易度の割増は、これらの比例配分による
◎VE提案評価点加算
▽VE提案評価点は、1提案当たり60点、1業者当たり200点を限度として、全国地方農政局の実績を積み上げ加算
▽VE提案評価点=VE提案等評定実施要領に基づく評定結果による※平成15年4月1日以降にVE評定を行った工事からの適用分は次の通り。
<1>入札時VE提案により落札した場合:完成時評定におけるVE評定が1で10点、6で60点とし、この間の評定ランクについては比例配分
<2>入札時VE提案が採用されたが落札者とならなかった場合:基本評定におけるVE評定が優で15点、良で10点、可で5点
<3>契約後VE提案が採用された場合:完成時評定におけるVE評定が1で5点、6で30点とし、この間の評定ランクについては比例配分
※客観点数及び専門技術者に係る審査数値の考え方は従来の通り
なお、測量・建設コンサルタント等契約における業務成績の付与数値の算定方法に係る考え方は特に変更なし。
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