業界記事

新分野進出ライブラリ142/建築物をリフレッシュ

2005-04-05

 ■新分野・新市場への取組又は先進的な取組等(以下「当該取組」という。)のテーマ
◇落書き除去システムの開発
 ■取組の内容
◇同社は落書き除去システム「ウォッシュコングシステム」を開発した。本システムは、環境を汚染せずに、コンクリートや石材の表面汚染を除去、公園などの落書き落とし、建築物のリフレッシュ等、人にやさしく環境にやさしいまちなみの保全を目指すものである。
 1997年、まちづくりをテーマに、学識経験者、専門家、技術者等が集まり、NPO法人アートテックまちなみ協議会が発足され、同社も参画し、ウォッシュコングシステム部会を立ち上げた。そこで、環境にやさしい除去材の開発と、洗浄のための新しい機器、技法を開発し、薬剤の無公害性、洗い流しによる環境への影響を調査し、環境汚染のないシステムができあがった。
 ウォッシュコングシステムは、実際に道路公団に採用されているほか、京都市や向日市などの京都近郊自治体での実績がある。
 ■アイデア発案の契機
◇昨今、商店街の舗装などに環境デザインの視点から自然石(大理石や御影石など)を用いることが多くなったが、そのほとんどが美しさを維持することを考えず、汚くなってもそのまま放置されているのが現状である。また、橋脚、擁壁等、公共物の落書きが放置され、美しい景観を損なうことも社会問題であった。
 このような問題に対し、同社は、ベンチャー企業(株)ビアンコジャパン等の石材やタイルのクリーニング技術を公共スペースで活用できないかを検討し、落書き除去システムの開発を思い立ち、アートテックまちなみ協議会での活動につなげた。
 ■社長の役割と社内の実行体制
◇社長および専務が中心となって事業を推進している。落書き除去システムの担当は、同社の舗装班3班と社員2名が常時担当している。
 ■従業員教育、新規の人材確保等の方法
◇落書き除去システムの技術開発は、洗浄水の圧力(低温高圧水から高温低圧水へ)、洗浄水に混入するブラスト材や塗料のリムーバー(剥離剤)の開発等を試行錯誤によりノウハウを蓄積してきており、この試行錯誤が従業員教育であるといえる。
 ■事業化までに至る間で苦心したこと、及び成功の要因
◇成功要因は落書き対象素材を痛めない工法を開発した点である。
 ■相談・助言、情報収集等の相手先
◇アートテックまちなみ協議会に参加してメンバーとの連携を図っている。アートテックまちなみ協議会は、環境と共生し住む人のここちよさを第一に考えたまちなみを整備するために技術とデザインの両面から研究し、市民とともに提案していくNPO法人である。その活動は、<1>市民参加型を含めた新しいまちづくりの提案活動、<2>まちなみ整備に関連する技術についての情報収集、<3>技術活用の可能性についての研究会、<4>活動の成果の一般公開と発表会等の開催等である。
 ■主たる顧客等
◇道路公団等からの受注実績はあるが、ほとんどが民間事業者である。
 ■差別化等のポイント
◇他社において、落書き除去に特化した類似の取組はなく、同社だけがもつ技術である。
 ■投資額及び必要資金の調達法
◇これまでに人件費を除き3000万円程度の投資を行った。
 ■事業のスタートから現在までの売上及び利益の推移
◇年間の受注は1~2千万円程度。年々増加している。
 ■今後の課題と解決方針
◇自治体等、公共発注機関が公共スペースの落書き除去に予算をつけてくれるかが大きな課題である。これまでにも様々な公共機関に試験施工を含めPRを行ってきた。多くの自治体は有用性を認めるものの予算立てまでには至っていない。

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