業界記事
本格的な復興対策に全力/柳川城二新局長就任会見
2005-04-05
国土交通省北陸地方整備局長に今月1日付で就任した柳川城二新局長の就任会見が同日行われた。
就任挨拶で柳川局長は、まず昨年の災害について触れ「これから雪解けを待って行う本格的な復興対策に、まずは全力を挙げて取り組まなければならない」と決意を語った。
質疑応答では、公共事業のあり方について「公共事業費の削減が進む一方で、国土の防災基盤はまだまた整っていない。必要なものには必要な投資をする観点に立ち、日本の将来にとって必要な事業が出来るようであるべき」との考えを述べた。
入札改革については「事業全体が削減される中、ダンピングも起きているが、安かろう悪かろうではいけない。(業者選定は)しっかりした施工能力や施工体制があった上で、かつ価格を考慮して行い、品質を確保しなければならない」とした。
震災復興に関しては「新潟県や市町村が示すビジョンに基づいて、しっかりと連携を図りながら取り組みたい」とし、旧山古志村については「できるだけ早く視察し、現状を把握して的確に対応する」考えを示した。
北陸の印象について柳川局長は「河川の仕事に長く携わり、北陸は急流、砂防など国土条件が厳しい場所と思っている。昨年は大規模な災害が起こったが、防災基盤整備をしっかりやっていかなれればならない」と改めて防災面の必要性を述べた。
[略歴]
やながわ・じょうじ
昭和26年4月30日生まれ。北海道出身。
北海道大学工学部土木工学科卒業後、昭和49年に建設省入省。以来、関東地方建設局八ツ場ダム工事事務所長、河川局防災・海岸課災害対策室長、農林水産省農村振興局農業用水対策室長等を歴任し、平成13年10月に中部地方整備局企画部長、同16年7月より河川局治水課長を経て現職に。
趣味は囲碁で「自称4段」の腕前。強い相手がいれば是非挑戦したいという。
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