業界記事

新分野進出ライブラリ138/浄化機能で付加価値を

2005-03-30

 ■新分野・新市場への取組又は先進的な取組等(以下「当該取組」という。)のテーマ
◇竹炭・竹酢および竹炭焼き用ステンレス窯の製造・販売
 ■取組の内容
◇(有)協立建設は、竹炭・竹酢および竹炭焼き用ステンレス窯の製造・販売を行っている。
 竹炭は、建物床下に敷くと、防湿・防臭・防虫などの効果があるとされ、建設資材として利用されている他、土壌改良材としてガーデニング用途などにも用いられている。
 また、竹炭焼きの副産物である竹酢は、ガーデニング用の防虫剤等として効果があり、竹炭以上に需要がある。
 ■アイデア発案の契機
◇建設市場の縮小の中、他社とは何か異なることができないかと考え、環境問題がクローズアップされる今日、竹炭の製造を思いついた。
 1996年頃から事業を開始したが、当初は炭焼きの経験もなく、きれいな竹炭が焼けるようになるまで2~3年かかった。
 ■社長の役割と社内の実行体制
◇先代社長(現社長の父)の指示の下、事業を進めてきた。現在のスタッフは、炭焼き担当2名、販売担当1名である。
 ■従業員教育、新規の人材確保等の方法
◇外部からの新たな雇い入れは行わず、社員が身をもって炭焼きの技術を学んだ。炭焼きの方法は、実際に竹炭を焼いている人の作業を見せてもらい技術を学んだ。炭焼きには18~20時間ほどかかるが、2名が交代で番をして温度管理をする必要がある。このような技能は体で覚えるしかなく、これが身につくまでが教育期間であると考える。
 ■事業化までに至る間で苦心したこと、及び成功の要因
◇きれいな竹炭を焼けるようになるまでは苦労した。
 竹酢は竹炭よりもむしろ商品性が高いほどだが、鉄の窯では腐食が早く、ステンレス窯を開発することになった。ただ、窯の製作には5~60万円程度はかかるが、銀行はこのような新しい仕事には融資してくれなかった。
 また、最近は安い中国製竹炭が出回っており、価格で比較されると苦戦を強いられた。
 ■相談・助言、情報収集等の相手先
◇大学の先生の書いた竹炭に関する本を参考に、実際に竹炭を焼いている人の作業を見せてもらって技術を学んだ。また、販売先は建設業の知り合いなどから紹介を受けた。
 ■主たる顧客等
◇直接の販売先は建設業関連業者で、主に床下防湿材等の建設資材として使われている。一般消費者向けは、委託販売しているので詳しいことはわからないが、実際に使った人からは直接問合せや注文がくるようになり、全国に発送している。
 炭焼き窯はこれまで100台以上は販売した。主な顧客は個人、自治体、障害者学校、老人クラブなどである。
 ■差別化等のポイント
◇安い中国製竹炭が輸入されているが、品質的には全く違うものである。中国製竹炭はいわば消し炭のようなものだが、同社の竹炭は打ち合わせるとチンと音がする硬い炭である。水道水の浄化や炊飯に使った顧客からは、強い支持を得ている。
 ■投資額及び必要資金の調達法
◇竹炭焼き窯は一台製作するのに50~60万円程度はする。かなりの台数を試作したが、全て自己資金で行ってきた。銀行には理解が得られず融資が受けられなかった。
 ■事業のスタートから現在までの売上及び利益の推移
◇昨年度の本事業の売上は200~300万円程度(全社売上の約1%)である。2002年度は売上が減少したが、これは安い中国炭の影響と考えられる。
 ■大きな成果と思われるもの
◇本業である建築業の分野で、環境にやさしい会社ということを強くアピールすることができたことが成果である。
 ■今後の課題と解決方針
◇大きな目で見て、環境問題への取組みはやはり重要だと思う。今後は、竹炭の浄化機能を生かした、高付加価値の建築物を供給していきたいと考えている。
 また、資金繰りが可能であれば、竹炭の浄化機能を生かした大型水浄化装置の開発を行いたいと考えている。本装置は竹炭を用いて水浄化するもので、これが普及すれば竹炭の大きな需要が見込める。
 ■公的助成・支援制度の活用状況
◇これまでのところ助成・支援は受けていない。
 炭焼き窯に関する特許を取得しようと、佐賀県庁に相談に行ったが、最終的には資金不足のため断念した。特許取得を支援するような補助金制度等があれば利用したいと考えている。

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