業界記事

基本構想・計画を5月/人形会館建設が始動/市民局

2005-03-29

 さいたま市市民局は、岩槻市長年の懸案事項としていた人形会館整備事業を、4月の合併を機に、当初予算に基本構想・基本計画策定費を計上した。現在、岩槻人形協組(井藤仁会長、82人)と施設コンセプトを調整しており、早ければ5月にも業務を委託、追って検討組織を立ち上げ、具体的な導入機能をまとめる。建設地の選定も同じに行われるが、岩槻市内の設置は決定しているという。18年度には設計業務に着手し、19年度着工、20年度の開館を目指す。予算総額は2416万3000円。このうち、委託費は500万円を設定。残された予算は日本人形の購入補助に充てる。
 人形会館は、岩槻市にてって全国に誇れる伝統技術の伝承と、販売高向上も含めた「文化」と「産業」の振興拠点として計画。
 基本構想ではまず、施設の機能などについて検討。現段階では「人形のまち岩槻」の歴史紹介や、人形、市内に残されている関連文献の展示に加え、子供たちへの人形製作教室、破損した人形の修理などを予定。また、購買力向上につながる機能も導入し、産業振興対策も盛り込む方針だ。
 市民局では、施設整備に向けて、協組と行っている最終調整がつき次第、構想・計画策定業務を委託する。
 当初はコンペ方式も視野に入れていたが、期間的に間に合わないため、指名競争による委託となる。施設は歴史的価値のある人形や資料を扱うことから、展示機能を重視した施設計画に実績を持つ業者に絞られるもようだ。
 業者決定後は、市民や人形製造・販売などに携わる関係者を含め、検討委員会を組織し、意見を計画に反映させる。
 構想を基に施設規模などを含めた基本計画は年内に仕上げ、パブリックコメントを経て、18年度の設計に臨む。
 並行して進められる建設地の選定については、新たに用地を購入しないことを前提に検討。本町2丁目地内の同市郷土資料館が有力候補地のひとつとして浮上している。
 郷土資料館は旧岩槻警察署施設を利用。昭施設規模は、RC造2階建て、延べ床面積503・14㎡。敷地面積は1781・8㎡。
 人形会館建設構想は当時、加倉地内の国道122号上り線に面する4534㎡と、加倉浄水場跡地4866㎡を活用した地域産業振興センター計画に会館機能を導入させる方針でいたが、立ち消えとなり、現在に至っている。
 合併を機に、岩槻市からの要望を受けて計上された予算は、総合振興計画、実施計画にも盛り込まれておらず、今回の予算措置について協組は「人形文化の拠点として、世界にも発信できるような施設をつくってほしい。人形産業が発展し、観光地としても認知されれば、業界の活性化とともに、さいたま市の活性化にもつながる」と期待を寄せている。
 予算のうち、日本人形購入費は、西沢笛畝氏(にしざわてきほ)が長年にわたって収集した貴重な名品を集めた「笛畝人形記念美術館」(越生町)から協組が購入するうちの補助。会館建設後は、これらの収蔵品も展示される。

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