業界記事

技術提案の募集開始/大沼川改修

2004-10-26

 日立市は、国と県から費用負担を受けて進めている大沼川の都市基盤河川改修事業で、このほど「地下トンネル河川」工事に伴う技術提案型の募集を開始した。15日には大手11社を対象に現場説明会を行い、事業概要および提案要項などを説明。募集期限を11月12日までとした。市は今年度中に詳細設計を終えたい意向で、早ければ17年度から着工する見通しだ。
 都市基盤河川改修事業は、1級河川の指定区間と2級河川において、都市水害の増大に対処し治水対策を進めるため、市長が施行主体となって河川改良事業を実施。これに対し県は事業主体に対し事業費にかかる3分の1の額を負担するとともに、事業の指導監督を行っている。
 平成7年度から着手した大沼川の河川改修は、事業計画期間が19年度まで。総事業費には17億円が見込まれている。日立電鉄線から下流部の全体延長約720mについては、整備に着手し、現在までに河道の拡幅工事を実施した。
 このうち地下トンネル河川は、人家が密集して河道を拡幅できない海端団地周辺について、分水路を設けて北側に約650m(径4m)で施工するもの。高潮の影響もあり、岩の中を掘り進むが、具体的な工法などは今回の技術提案で決めていく。
 この提案募集期限は11月12日まで。審査後、代表者に結果を通知してJVの編成を促した後、指名競争入札にて1者に選定、仮契約を済ませ、詳細設計を進めていく見通し。
 なお、最上流部の台原地区では、下流域における浸水被害軽減のため、洪水調節池の整備が完了。
 大沼団地や川原内団地を含む日立電鉄線から上流部については、平成11年10月に発生した浸水被害の経験を踏まえ、県主体による緊急治水対策事業として、河道の拡幅や護岸の嵩上げが計画されている。

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