業界記事
優良技術者4名に栄誉/受賞の功績を称える
2004-10-23
茨城県鉾田土地改良事務所(斎藤俊二所長)と(社)茨城県建設業協会鉾田支部(伊東功雄支部長)・潮来支部(石津健光支部長)は21日、3団体共催で「県営土地改良工事現場技術者表彰及び研修会」を鉾田町安房の県土地改良事業団体連合会県北事業所鉾田出張所内で開いた。表彰式には、支部会員約400名が出席。斎藤所長は、平成15年度完成工事の中で特に優秀な成績で施工した現場技術者4名の受賞者に対し、賞状と記念品を贈り功績を称えた。また、研修会では、鹿島労働基準監督署の大津第二課長による「工事の安全対策」や「土地改良工事施工管理の主な留意点」について講習を行った。
表彰式に先立ち、主催者挨拶で斎藤所長は「事業実施について、10月までに今年度上半期を発注し、執行状況は繰越分も含めて75%発注しました。10月以降はあと16件の工事を発注する予定で、事業執行にあたり皆さんにお世話になっている」と感謝を述べ、県の予算状況について「今年度の公共事業費は前年度比95%と毎年約5%ずつカットされ、平成10年度と比較すると同59%と減少。鉾田管内の県営事業でみると前年度比71%、10年度比で43%と半分以下に縮小されている」と非常に厳しいとしながら「このような中で、設計自体を見直し、コストを縮減しなければいけない。皆さんにも、当然安く良いものを造ってもらいたい」と協力と理解を求めた。
また、伊東支部長は、建設業を取り巻く社会情勢について「構造改革の荒波、工事量の減少、スパイラルダンピングの横行など厳しい状況が続いている」としながら「我々建設業者は、生き残りをかけて技術と経営に優れた企業づくりを進めていかなければいけない。どんな時代でも工事を全力で完成し、無事故無災害で発注者の信頼に応えなければ。本日の表彰及び講習が、今後の技術の向上・安全意識の高揚につながるよう期待したい」と話した。
続いて、表彰式では、まず、飯田勤検査監が選考経過を報告。
それによると、優秀現場技術者表彰は、農業農村整備事業の工事を誠意を持って適正に施工し、かつ優秀な成績で完成した工事施工担当者に贈られるもので、今年度は、15年度に同事務所が発注した47件の完成工事のうち<1>施工体制<2>現場管理<3>出来形及び品質<4>出来映え等が特に優秀と認められた工事を担当した4名の現場技術者が栄えある受賞に輝いた。
斎藤所長は、各受賞者に対し表彰状と記念品を手渡し、日頃の功績を称えた。
これに対し、伊東建設の伊東和慶氏が受賞者代表謝辞。「施工管理・安全管理を最優先に取り組み、無事故・無災害で工事を進めました。本日の表彰は、皆さんの激励と心得、胸に刻み、栄誉に恥じることなく今後も努力する」と決意を述べた。
一方、休憩を挟み行われた研修会では、講師の鹿島労働基準監督署の大津第二課長が「工事の安全対策について」をテーマに、15・16年度の労働災害発生状況、発生事例を振り返り、主要災害防止の重点実施事項等を確認したほか、「土地改良工事施工管理の主な留意点」について講習を行った。
同事務所における県営土地改良工事現場技術者の各受賞者は次のとおり(敬称略)。
◆伊東和慶((株)伊東建設・鉾田)=広域営農団地農道整備事業涸沼南地区第6工区道路その1工事
◆山口幸男((株)茂木工務店・潮来)=県営かんがい排水事業福島地区福島排水機場遊水池工事
◆飯島延尚(藤枝建設(株)・鉾田)=県営畑地帯総合整備事業大野中部2期地区第2工区4号幹線排水路工事
◆額賀友彦(藤崎建設工業(株)・潮来)=県営ほ場整備事業麻生西部2期地区幹線道路工事
一覧へ戻る