業界記事
猛禽類への影響少ない/倉渕ダム検討委
2004-10-20
県が倉渕村権田地内に計画している倉渕ダム建設計画で、猛禽類の調査手法や今後の調査方針などを検討する群馬県倉渕ダム周辺猛禽類調査検討委員会(阿部學委員長)の第4回会合が15日、高崎市の合同庁舎で開かれ、今年7月までの調査結果や今後の対策等について協議した。
昨年7月から今年7月まで行った調査結果については、平成16年4・5・7月の調査ではイヌワシの飛翔は確認されず、またイヌワシ以外の猛禽類は、飛翔頻度は低いものの飛翔は確認されたとした。
これまでの調査結果を踏まえるとダム建設工事が希少猛禽類に与える影響は少なく、現状では特別な保全対策は必要ないとしているが、具体的な保全対策は、ダム本体などの工事着手の時期が特定された時点で、再度状況を確認し提言することとした。
また、平成16年度以降のモニタリングについては、イヌワシの繁殖期のうち10月と12月から2月の期間までに各月1回3日連続の観測を実施し、この結果を受けてその後の調査実施を判断していく。
一覧へ戻る