業界記事
吾妻川サイホン・一般競争で12月/利根川サイホンは1月/11月以降の事業概要
2004-10-20
独立行政法人水資源機構群馬用水総合事業所は群馬用水緊急改築事業で、11月以降に発注する主な工事とその整備概要等を明らかにした。まず、大型工事としては吾妻川サイホン改築工事を実施する。同工事は、年度当初の段階では地元調整の関係で発注見通しに掲載していなかったが、一般競争入札で発注することを明らかにした。水資源機構の一般競争入札対象工事は、予定価格が24億3000万円以上となっている。年内中に官報で参加資格案内を告示し、来年2月~3月に入札する。また、公募型指名競争入札(予定価格が3億円以上、24億3000万円未満)で2工事を発注する。東部揚水機場のポンプ設備工事と利根川サイホン改築工事で、ともに1月に公告し年度末にかけて入札する。
一般競争入札で発注する吾妻川サイホン改築工事の概要は、管水路の新設で開削工(鋼管φ1550mm)がL約250m、シールド工がL約1260m(φ1550mm)。設計は、日本工営(東京都千代田区麹町5-4電話03-3238-8030)が作成した。今年度末に入札し、工期には約40か月を見込んでいる。
また、公募型指名競争入札を予定している2工事のうち、利根川サイホン改築工事も当初の発注見通しには無かった追加工事。
場所は、子持村で工事内容は開削工が約270m(鋼管φ1600mm)、シールド工が約405m(約φ2480mm)。設計はサンスイコンサルタント(さいたま市浦和区高砂2-1-20電話048-824-0855)が手がけている。
また、東部揚水機場ポンプ設備工事は、第1機場と第2機場の各3台ずつあるポンプ、計6台を更新する。
新ポンプは、既設のものと同じサイズを採用する予定で、第1機場はφ500×300mmが2台、400×250mmが1台、第2機場は350×200mmが3台。設計は、社団法人農業土木機械化協会(東京都港区新橋5-34-4電話03-3434-5827)で進めている。
この2工事は、年明けに公告し2月下旬~3月頃に入札執行するが、利根川サイホンについては本工事に先だって進入路工事を年内に発注する。
既設の子持村道を6mへ拡幅するもの。現況幅員は3~4m程度で延長は約870m。
一方、指名競争入札で発注する主な工事として、竜の口川サイホン(富士見村)の改築工事を発注する。
既設水路の補修工事に先だって、併設水路を新設するもので、新水路はダクタイル管のφ800mm。延長は約120m。また、既設管(PC管φ900mm、L約120m)の補強工事についても今年度内の着工を視野に検討を進めている。
このほか、追加工事として揚水機場3施設の耐震改修工事を実施する。
対象となるのは、西部揚水機場(北橘村)、東部揚水機場(宮城村)、十文字揚水機場(箕郷町)にあるポンプ場の建屋で、耐震性を高めるためにブレース補強等を施す。
各施設の規模は、西部がS造2階建て、延べ床面積374㎡、東部は第1機場が506㎡、第2機場が243㎡で、ともにS造2階建て。十文字はRC造2階建てで、第1機場が379㎡、第2機場が284㎡。
設計は、西部と東部を荒井設計(栃木県宇都宮市明保野町2-10電話028-634-6010)、十文字は田中設計(渋川市半田1834-85電話0279-24-2611)が作成した。
これらの耐震補強工事は、それぞれ11月中に発注する。
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