業界記事
物流強化へ港湾施設整備/意見募集を開始/北陸港湾・空港ビジョン
2004-10-13
国土交通省北陸地方整備局は、北陸地方の港湾・空港に関する将来の姿を整理し、概ね10~15年後をメドとした具体的な取り組みを示す「北陸港湾・空港ビジョン」(案)を公表。今月28日まで案に対する意見を募集している。主な取り組みとしては、国際・国内物流ネットワークの強化に向けた施設整備や自然との共生、循環型社会構築への取り組み等を強化する方針。
同案では、北陸地方の地域づくりの方向を、<1>海と空を活かした元気な北陸の創出<2>安全・安心な北陸の海と暮らしの実現<3>豊かな海辺の自然との共生とみなとまち文化の継承―に設定。
主なハード面の取り組みは次の通り。
[海と空を活かした元気な北陸の創出]
・物流高度化に対応した物流センター整備促進
・国際海上物流ターミナルの整備
・国内物流ネットワークとの連携強化(鉄道輸送と一体化したコンテナターミナル整備検討等)
・航空ネットワークの構築(航空機大型化に対応した施設整備、空港アクセスのための新たな交通整備の検討等)
・エネルギー、原料の安定的な供給(エネルギー港湾整備、多目的国際ターミナル整備等)
・産業交流ゾーン形成
[安全・安心な北陸の海と暮らしの実現]
・港湾、空港へのユニバーサルデザインの導入
・港湾におけるテロ防止対策の推進
[豊かな海辺の自然との共生とみなとまち文化の継承]
・海域環境保全、再生
・地域の景観と調和した水辺の景観形成
・親水性の高い水辺空間の創出
・北陸地方の伝統工芸・自然素材を活かした港湾施設の整備
・港湾を活用した循環型社会の構築(国際リサイクル拠点港湾整備等)
・廃棄物最終処分場の確保
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