業界記事
記念館新設延べ7000㎡規模/近く基本検討委託
2004-10-13
防衛庁東京防衛施設局は、航空自衛隊入間基地(狭山市稲荷山2-3)内にある「修武台記念館」の老朽化などに伴い、新たな記念館の新設に向けて、近く基本検討業務を指名競争入札で発注する。業務名は「入間(16)記念館新設基本検討」。注目される建物規模は、延べ床面積で7000㎡程度を想定し、年度末納期の業務結果を踏まえ、構造や階数を検討する方針。設計時期は、平成17年度から18年度の間を予定しており、19年度以降に着工する計画。完成時期は未定。
「修武台記念館」の建物は、旧陸軍航空士官学校の本部として、昭和13年に建設されたものを、同61年に記念館として整備し、保存・維持修繕をしながら使用してきた。しかし、築後65年以上が経過し、老朽化が著しくなってきたことから、数年後には取り壊して、新しい施設を建設することにした。
既存施設は、昔の小学校の校舎を彷彿させる、細長い(横約77m、奥行き約14m)木造2階建ての建物で、延べ床面積が約2150㎡の規模で、手狭にもなってきた。
新記念館の建設は、自衛隊の隊員教育はもとより、国民に対する自衛隊に関わる歴史の普及および自衛隊の伝統の継承を目的に、「航空歴史資料館」を整備するもの。施設内容としては、教育展示スペース、教育講堂、図書室などを配置する計画で、延べ床面積に7000㎡程度を想定している。建設位置は、現記念館の付近を予定。
近く指名競争入札で発注する基本検討業務では、建設予定地の地形測量、地質調査、建物の配置、平面計画および構造等の検討を行う。業務期間は5か月。
建設スケジュールは、まだ固まっていないが、平成17年度から18年度の間に設計を仕上げたい意向だ。工事発注は19年度以降の予定だが、完成時期は未定としている。
なお、修武台記念館は、1階が航空自衛隊と旧海軍関係、2階が旧陸軍関係に分け、航空機の模型や残骸、関係資料等が数多く展示されている。
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